「アプリケーション仮想化」早分かりガイド【後編】
知っておきたい「アプリケーション仮想化」5大製品の特徴は?
アプリケーション仮想化市場には、どのような製品が存在するのか。Microsoft、Citrix Systems、VMwareが販売する主要な5製品を紹介しよう。
前編「いまさら聞けない『アプリケーション仮想化』3大方式の違いとは?」では、画面転送型、レイヤー化型、ストリーミング型という、3種類のアプリケーション仮想化技術の特徴と違いを説明した。後編では、アプリケーション仮想化技術を実装した主要製品を紹介する。
本稿で紹介するアプリケーション仮想化製品は、以下の通りだ。
- Application Virtualization(App-V)
- Citrix App Layering(旧Citrix AppDisk)
- VMware ThinApp
- Citrix Virtual Apps(旧Citrix XenApp)
- VMware App Volumes(旧CloudVolumes)
App-V
MicrosoftのApp-Vは、OSや他のアプリケーションから分離した状態で、仮想化したアプリケーション(以下、仮想アプリケーション)を実行可能にする。構成管理ツール「Microsoft System Center Configuration Manager」との連携で、各ユーザーのデバイスに仮想アプリケーションをストリーミング配信する。IT担当者はApp-Vの管理コンソールを使って、各仮想アプリケーションへのユーザーのアクセス権限を調整できる。
Citrix App Layering
Citrix SystemsのCitrix App Layeringは、仮想アプリケーションをOSから分離し、アプリケーション環境を3つのレイヤーに分け、各レイヤーを仮想ディスクとして保存する。ベースレイヤーはOSを含み、2番目のレイヤーはアプリケーションのバイナリやレジストリキーなどを含み、3番目のレイヤーはユーザーデータを含む。
以下の製品ユーザー企業は、App Layeringを利用できる(保守サポートサービス「Citrix Customer Success Services」を契約している場合)。
- 後述するCitrix Virtual Appsの「Standard」「Advanced」「Premium」エディション(それぞれ旧Citrix XenAppの「Advanced」「Enterprise」「Platinum」エディション)
- デスクトップ仮想化製品「Citrix Virtual Desktops」の「Standard」エディション(旧「Citrix XenDesktop」の「VDI」エディション)
- デスクトップ仮想化/アプリケーション仮想化製品「Citrix Virtual Apps and Desktops」の「Advanced」「Premium」エディション(それぞれ旧Citrix XenDesktopの「Enterprise」「Platinum」エディション)
VMware ThinApp
VMwareのデスクトップ仮想化製品「VMware Horizon」の一機能として、または単体製品として入手できるVMware ThinAppは、エージェント不要のアプリケーション仮想化製品だ。アプリケーションをMSI形式またはEXE形式の実行ファイルにパッケージ化して配布する。IT担当者はこうした仮想アプリケーションを他のデスクトップやUSBメモリに移すこともできる。レガシーアプリケーションを再コーディングすることなく、新しいデバイスやOSに展開することも可能だ。
Citrix Virtual Apps
CitrixのCitrix Virtual Appsは、同社の通信・表示最適化技術「HDX」を活用して、Microsoftの「リモートデスクトップサービス」(RDS)を強化した製品だといえる。複数のエンドユーザーがアプリケーションやデスクトップに独立してアクセスするマルチユーザー環境を実現する。
VMware App Volumes
VMware App Volumesは、VDI環境におけるアプリケーション配信を容易にする。仮想アプリケーションのファイルやレジストリなどを仮想マシンディスク(VMDK)ファイルとして構成し、これを仮想マシンに仮想ディスクとして割り当てる。VMwareはVMware App Volumesを単体で販売する他、デスクトップ仮想化製品「VMware Horizon」の最上位エディション「Enterprise」の一機能として提供する。VMware App Volumesは、Citrix Virtual AppsやCitrix Virtual Desktops、RDSと組み合わせて利用できる。
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「アプリケーション仮想化」早分かりガイド
最適なアプリケーション仮想化技術や製品の選択は、悩ましい問題だ。さまざまな選択肢を吟味し、自社に最適な技術/製品を見極めよう。
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