「アプリケーション仮想化」早分かりガイド【前編】
いまさら聞けない「アプリケーション仮想化」3大方式の違いとは?
アプリケーションの配備や管理を効率化する「アプリケーション仮想化」技術には、大きく分けて3つのタイプがある。その特徴や違いを簡単におさらいしよう。
IT担当者は長年、アプリケーションの配備や管理を効率化するために、仮想化したアプリケーションを配信する「アプリケーション仮想化」技術を利用してきた。レイヤー化をはじめ、アプリケーション仮想化の新しい技術が登場してきている。こうした新技術は、既存技術にあった主要な問題を解消し、より扱いやすくなっている。
本稿では前後編にわたり、さまざまなアプリケーション仮想化技術とツールをまとめて紹介する。この早分かりガイドで、自社のニーズに最も合う選択肢を見つけていただきたい。前編である本稿では、以下の3種のアプリケーション仮想化技術を紹介する。
- 画面転送型(SBC:サーバベースコンピューティング)
- レイヤー化型(アプリケーションレイヤリング)
- ストリーミング型(アプリケーションストリーミング)
画面転送型
IT担当者は画面転送型のアプリケーション仮想化技術により、ホスティングサービスやデータセンターでアプリケーションを運用し、ユーザーのデスクトップに配信できる。管理者はアプリケーションをサーバに1回インストールするだけで済む。
画面転送型のアプリケーション仮想化技術は、ユーザー環境でアプリケーション同士を隔離する。そのためIT担当者にとっては、相互に依存関係があるアプリケーションの運用が難しくなる。システム監視ソフトウェアが、画面転送型アプリケーション仮想化製品で配信したアプリケーションを監視できない場合、デバイスやアプリケーションのトラブルシューティングが困難になる。
レイヤー化型
仮想デスクトップから分離されたレイヤーでアプリケーションを実行するのが、レイヤー化型のアプリケーション仮想化技術だ。レイヤー化したアプリケーションは、あたかも仮想デスクトップにインストールされているかのように動作する。IT担当者は、仮想デスクトップのベースイメージとは独立した形で、アプリケーションのインストールや更新、管理ができる。レイヤー化型のアプリケーション仮想化技術は、デバイスやドライバとやりとりするデスクトップアプリケーションに最適だ。
IT担当者はレイヤー化してOSから分離したアプリケーションを配信することで、イメージ管理に費やす時間を減らし、よりアプリケーションの更新やパッチ適用が簡単にできるようになる。レイヤー化型のアプリケーション仮想化技術は、画面転送型のアプリケーション仮想化技術で発生するアプリケーション相互の隔離の問題も解決する。レイヤー化したアプリケーションは、互いにデータをやりとりできるからだ。
ストリーミング型
一部のアプリケーションは、動作するのに自身のコードの特定部分しか必要としない。ストリーミング型のアプリケーション仮想化技術は、このことを利用してアプリケーションを配信する。ストリーミング型のアプリケーション仮想化技術は、アプリケーションを小さなブロックにパッケージ化し、クライアントに送信する。クライアントは、アプリケーションの残りの部分を必要に応じてダウンロードする。
後編では、主要なアプリケーション仮想化製品を紹介する。
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「アプリケーション仮想化」早分かりガイド
最適なアプリケーション仮想化技術や製品の選択は、悩ましい問題だ。さまざまな選択肢を吟味し、自社に最適な技術/製品を見極めよう。
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