成果の上がらないIT部門の業務改善には、的確な評価指標の導入が効果的だ。
筆者が初めてIT業務を統括する立場に就いた勤務先のIT部門は、組織としての信頼性が欠けており、きちんとした成果を上げたためしがなかった。「測定なくして改善なし」という格言を思い出した筆者は、自らのパフォーマンスを評価し、業務改善につなげるための評価指標を定義しようと考えた。
最初は業務を事細かにチェックする指標を作り、それがかえって責任の遂行に悪影響を及ぼしてしまったり、あまりにも多くの指標を定義しすぎるなどの失敗を重ねた。
そうした失敗を経て、業務の中で肝心なものは何か、顧客はどのような分野での向上を求めているのかといった基本を踏まえ、指標によって評価する3つの分野を決めた。
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