ソニックウォールがマルチコアの中規模向けUTM、「ワンランク上を狙う」NEWS

ソニックウォールは、ファイアウォールスループット1.5Gbpsを実現する高性能UTM 2製品を中規模システムを対象に市場投入する。

2008年04月09日 18時55分 公開
[堀見誠司,TechTargetジャパン]

 ソニックウォールは4月9日、中規模システム向けUTM(統合脅威管理)アプライアンスの新製品「SonicWALL Network Security Appliance(NSA)3500」「NSA 4500」を発表した。500~1000ユーザーでの利用を想定した機種で、同価格帯の他社製品に比べて約3倍のファイアウォールスループットを実現する。

画像 NSAでは、マルチコアによる並列処理により、パケットの再構築なしにディープパケットインスペクション(強力なパケットフィルタリング)を行える

 同社は2007年にリリースした大規模向けUTM製品である「NSA E-Class」シリーズをミッドレンジ向けの仕様にした製品。E-Classの製品ラインは、マルチコアCPUの搭載を特徴としている。その点について同社は、「近年のネットワーク帯域の増加に比してUTMに搭載するCPUのパフォーマンスが頭打ちになり、相対的な処理性能の低下がネットワークのボトルネックにつながっている」(ソニックウォール システムエンジニア 奥山剛央氏)と説明する。新製品についても、「マルチコアにこだわった」(奥山氏)結果、NSA 4500では8コアCPUを、NSA 3500では4コアCPUを搭載した。処理性能(CPUのコア数)とハードウェアの二重化をサポートしていない点がE-Classとの主な違いとなる。

画像 競合製品との性能比較。「NSAは同価格帯でも競合製品よりワンランク上の性能を出せるようにした」(奥山氏)

 NSA新機種はギガビットイーサネットインタフェース×6ポート、USBインタフェース×2ポートを装備。上位機のNSA 4500は、ファイアウォールスループットが1.5Gbps、アンチウイルス機能有効時のスループットが500Mbps、IPS(不正侵入防御)機能有効時のスループットが410Mbpsと、同クラス(100万円台)の他社製品に比べて3倍以上のネットワーク性能を出せるという。「同じ価格帯でもワンクラス上のパフォーマンスを目指した」(同氏)。

 OSには大規模向け製品と同じ「SonicOS 5.0」を搭載し、オプションのファイアウォール機能として、HTTP、SMTP/POP、FTPといったアプリケーションのトラフィックの中身を見てフィルタリングしたりアプリケーションごとにポリシーを設定して使用帯域を制限することが可能だ。また、2台での冗長構成時にセッション情報をアクティブ/スタンバイ間で同期することでネットワークの切断を防ぐHA(高可用性)機能もサポートする。

 価格は、初年度保守費用を含めた場合、NSA 4500が123万円、NSA 3500が79万8000円(いずれも税抜き)。各販売代理店を通じて販売が開始される。

関連ホワイトペーパー

UTM | マルチコア | IPS | ファイアウォール


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

鬯ョ�ォ�ス�エ�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ー鬯ッ�ィ�ス�セ�ス�ス�ス�ケ�ス�ス邵コ�、�つ€鬯ゥ蟷「�ス�「髫エ蜿門セ暦ソス�ス�ス�ク髯キ�エ�ス�・�ス�ス�ス�。鬯ゥ蟷「�ス�「�ス�ス�ス�ァ�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�、鬯ゥ蟷「�ス�「髫エ荳サ�ス隶捺サゑスソ�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス鬯ゥ蟷「�ス�「髫エ雜」�ス�「�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�シ鬯ゥ蟷「�ス�「髫エ荵暦ソス�ス�ス�ス�サ�ス�ス�ス�」�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス

製品資料 株式会社クオリティア

「脱PPAP」の3つの手段を比較、自社に合うアプローチをどう選ぶ?

PPAPのセキュリティリスクが指摘される中、「脱PPAP」の動きが加速している。その手段としては、「クラウドストレージを使う方法」「添付ファイル分離サービス」「TLS確認」3つが主に考えられるが、それぞれどのような特徴があるのか。

製品資料 株式会社クオリティア

失敗しない脱PPAPの勘所、主要な3つの代替手段から自社に適したものを選ぶ秘訣

多くの企業が、パスワード付きZIPファイルとパスワードをメールで別送する手法(PPAP)の代替手段を模索している。そこで本資料では、代表的な3つの手法の中から「TLS確認機能」のメリットを詳しく解説する。

製品資料 Utimaco Japan合同会社

実用化が迫る量子コンピュータ 技術革命とともに訪れる「量子脅威」への対策は

量子コンピュータの実用化が迫る中、既存の暗号化技術の脆弱性が危惧されるようになってきた。こうした中、量子脅威への対策として注目されるのが、「ポスト量子暗号(PQC)アルゴリズム」だ。その特長と、導入に向けた注意点を解説する。

製品資料 Utimaco Japan合同会社

分散した機密データを守る、“暗号化鍵の集中管理”の実現方法とは?

機密データを高度なセキュリティ環境で管理することは、多くの企業にとって重要な課題になっている。その実現方法として、暗号化鍵による管理が注目されている。管理負担を軽減しながら暗号化鍵の管理を実現するにはどうすればよいのか。

製品資料 Utimaco Japan合同会社

量子コンピュータによる攻撃に対応、ポスト量子暗号への移行方法

量子コンピュータの実用化は、暗号化によるデータ保護にとって重大な脅威となりかねない。その時代を前に、量子コンピューティングによる攻撃にも耐えることが可能な新たなアルゴリズムに移行する必要がある。そのための方法を探る。

アイティメディアからのお知らせ

郢晏生ホヲ郢敖€郢晢スシ郢ァ�ウ郢晢スウ郢晢ソスホヲ郢晢ソスPR

From Informa TechTarget

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。

繧「繧ッ繧サ繧ケ繝ゥ繝ウ繧ュ繝ウ繧ー

2025/07/07 UPDATE

  1. 窶懊←繧後′蜊ア髯コ縺銀€昴〒縺ッ縺ェ縺上€郡aaS縺昴�繧ゅ�縺瑚�蜻ス逧�€阪€€驥題檮CISO縺瑚。晄茶縺ョ荳€螢ー
  2. 縲祁PN縲埼∈縺ウ縺ォ霑キ縺」縺溘i縺セ縺夊ヲ九※縺翫″縺溘>荳サ隕∬」ス蜩�4驕ク
  3. 縲瑚コォ莉」驥代r謾ッ謇輔≧縲堺サ・螟悶�繝ゥ繝ウ繧オ繝�繧ヲ繧ァ繧「蟇セ遲悶�譛ャ蠖薙↓縺ゅk縺ョ縺具シ�
  4. 繝代せ繝ッ繝シ繝峨→莨シ縺ヲ縺�k縺代←螳牙�諤ァ縺悟、ァ驕輔>�溘€€縲後ヱ繧ケ繧ュ繝シ縲阪€後ヱ繧ケ繝輔Ξ繝シ繧コ縲阪→縺ッ
  5. 繝代せ繝ッ繝シ繝我ク崎ヲ√�縲後ヱ繧ケ繧ュ繝シ縲阪�繝。繝ェ繝�ヨ縺ィ窶懆ヲ矩℃縺斐○縺ェ縺�ウィ諢冗せ窶昴r隗」隱ャ
  6. 繝ゥ繝ウ繧オ繝�繧ヲ繧ァ繧「縺ョ謦イ貊�←縺薙m縺九€梧判謦�サカ謨ー縺悟「励∴縺溘€阪�縺ッ縺ェ縺懊°��
  7. Web繧貞ョ医k縲係AF縲阪→縲軍ASP縲阪�莉慕オ�∩縺ィ縺ッ�溘€€荳。閠��驕輔>縺ッ��
  8. 縺�∪縺輔i閨槭¢縺ェ縺�€後ヱ繧ケ繝ッ繝シ繝峨€阪€€繧�▲縺ヲ縺ッ縺�¢縺ェ縺�ィュ螳壹���
  9. macOS縺ョ繝�ヵ繧ゥ繝ォ繝育┌蜉ケ縺ョ縲後ヵ繧。繧、繧「繧ヲ繧ゥ繝シ繝ォ縲阪r菴ソ縺�∋縺咲炊逕ア縺ィ縺ッ��
  10. Linux縺ョ縲郡ELinux縲阪→縲窟ppArmor縲阪�邨仙ア€縺ゥ縺。繧峨r驕ク縺カ縺ケ縺搾シ�

ソニックウォールがマルチコアの中規模向けUTM、「ワンランク上を狙う」:NEWS - TechTargetジャパン セキュリティ 隴�スー騾ケツ€髫ェ蛟�スコ�ス

鬯ゥ蟷「�ス�「髫エ蜿門セ暦ソス�ス�ス�ク髯キ�エ�ス�・�ス�ス�ス�。鬯ゥ蟷「�ス�「�ス�ス�ス�ァ�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�、鬯ゥ蟷「�ス�「髫エ荳サ�ス隶捺サゑスソ�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス鬯ゥ蟷「�ス�「髫エ雜」�ス�「�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�シ鬯ゥ蟷「�ス�「髫エ荵暦ソス�ス�ス�ス�サ�ス�ス�ス�」�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス鬯ゥ蟷「�ス�「髫エ雜」�ス�「�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ゥ鬯ゥ蟷「�ス�「髫エ雜」�ス�「�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ウ鬯ゥ蟷「�ス�「�ス�ス�ス�ァ�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ュ鬯ゥ蟷「�ス�「髫エ雜」�ス�「�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ウ鬯ゥ蟷「�ス�「�ス�ス�ス�ァ�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ー

2025/07/07 UPDATE

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...