マッシュアップ開発/実行環境を提供するミドルウェア製品「WebSphere sMash V1.0」の日本語対応版を発表。GroovyおよびPHPに対応し、企業内でのマッシュアップ開発を支援する。
日本アイ・ビー・エムは6月11日、企業の情報システム開発者のためにマッシュアップ開発/実行環境を提供するミドルウェア製品「WebSphere sMash V1.0」の日本語対応版を発表した。本製品は「新製品開発プロセスを公開し、開発者のフィードバックを得ながら開発を進める」という製品開発プロジェクトとして、2007年6月よりIBMが運営している「Project Zero」から生まれた製品。
WebSphere sMash V1.0の開発環境では、GroovyおよびPHPの言語仕様をサポート。開発者は多様なWeb情報を組み合わせて業務用アプリケーションを構築することができる。PHPは、C++やJavaといったプログラミング言語に比べて記述が容易なため、世界中のWebシステム構築言語として多くのシェアを持つ。生産性の高いプログラミング言語を使用して、SOA(サービス指向アーキテクチャ)で構築された企業内のアプリケーションサービスと外部のWebサービスをマッシュアップすることで、ビジネス変化への迅速な対応やエンドユーザーニーズを満たすWebアプリケーションの開発を実現できるとしている。
価格は143万円からで、出荷開始は6月20日を予定している。なお、Project Zeroベースの製品のほかに、利用制限を設けた「WebSphere sMash Developer Edition」が無償で提供されている。
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