MicrosoftのWindows Server 2008 Hyper-Vを使って物理サーバを仮想サーバ環境に移行するプロセスを、失敗しやすいポイントを含めて説明する。
仮想化を利用すれば、ハードウェアコストを大幅に削減でき、ネットワーク管理も非常に容易になる。しかし、物理サーバを仮想サーバ環境に移行するのは少々厄介な作業だ。1本の記事で仮想化に必要な知識すべてを網羅することはとてもできないが、この移行の基本プロセスを紹介することはできる。
以下では、MicrosoftのWindows Server 2008 Hyper-V(以下、Hyper-V)を仮想化プラットフォームとして使用しており、適切なハードウェアとキャパシティーのプランニングを既に行っているものとして、このプロセスを説明しよう。
最初に、仮想化の対象となる物理サーバを準備しなければならない。このステップには非常に重要な2つの作業が含まれる。1つは、サーバ上でWindows Server 2003 Service Pack 2(SP2)以上を稼働させておくことだ。さもないと、Hyper-Vの仮想マシン統合サービスがインストールされない。仮想マシンをネットワークに接続するには、このサービスが必要になる。
もう1つの必要な作業は、物理サーバのすべてのHDDについてエラーがないかどうかを調べることだ。そのためにはマシンの各HDDに対して、/Fパラメータを付けてCHKDSKコマンドを実行する。わたしは時々手を抜いてこの作業を省略してしまうが、その報いを受ける羽目になったことが何度もある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
TikTokのトレンドに変化 なぜ「1分超え」動画が見られている?
Bufferのデータによると、TikTokでは最近、長めの動画が人気を集めている。
アドビが「10種類のAIエージェント」を発表 顧客体験はどう変わる?
アドビの年次イベント「Adobe Summit 2025」が開催された。初日の基調講演では、アドビの...
「ブランドは叩かれて強くなる」 ジャガーのCMOが語った炎上の乗り越え方
SXSWで開催された「Female Quotient」のイベントにおいて、Jaguar Land Roverの米国CMOは...