エンバカデロ、Windows開発環境を.NETやMonoまで拡張する開発ツールの新版NEWS

.NET FrameworkやLinux/Mac OS Xなどの異なるプラットフォーム向け開発機能を強化した。

2008年12月03日 08時30分 公開
[TechTargetジャパン]

 エンバカデロ・テクノロジーズは12月2日、RAD(Rapid Application Development)環境ソフトウェアの新版「CodeGear RAD Studio 2009日本語版」を発表した。12月10日から出荷を開始する予定。

 RAD Studio 2009は、ネイティブWindowsMicrosoft .NET Framework、Web/データベースアプリケーション開発のための統合開発ツール。主要なデータベースへの共通のアクセスインタフェースを装備し、Windows環境向け開発ツール「Delphi 2009」やC++環境開発ツール「C++Builder 2009」のRAD機能に加え、今回.NET開発機能「Delphi Prism」を新搭載し、オープンソースソフトウェア「Mono」によってLinuxやMac OS X向けのアプリケーション開発にも対応できる。

 RAD Studio 2009には、目的別に3つのエディションが用意される。ローカルデータベース接続機能を搭載したアプリケーション開発向け「RAD Studio 2009 Professional」、クライアント/サーバや多層データベース、Webアプリケーション開発向け「RAD Studio 2009 Enterprise」、Enterprise版の機能に加え、データベースモデリング・設計機能を搭載した「RAD Studio 2009 Architect」の3つ。

 また今回の新版では、各開発環境向けの機能も強化された。.NET開発向け機能として、新たにRemObjects Oxygeneコンパイラ機能が搭載され、Win FormsやWPF(Windows Presentation Foundation)、ADO.NETやASP.NET、LINQなどの最新の.NET技術を活用することが可能になった。Delphi向け機能としては、ジェネリックスや無名メソッドなどの言語機能が搭載された。さらに、dbExpressを用いたデータベースアプリケーション開発やネイティブDataSnapサーバに接続する.NETクライアントの開発を可能にした。

 ネイティブWindows環境開発向けの機能として、IDEからVCL(Visual Component Library)までのUnicodeを支援し、新しいVCLコンポーネントや既存のコンポーネントを強化したインタフェースを活用できる。そのほか、DataSnap機能によりデータおよびロジックを分離させ、データベースの構造を可視化するデータモデリング機能を搭載した(Architect版のみ)。

■CodeGear RAD Studio 2009の販売価格(円/税込み)

製品名 新規購入 バージョンアップ
CodeGear RAD Studio 2009 Professional 17万6400 8万1900
CodeGear RAD Studio 2009 Enterprise 33万6000 21万
CodeGear RAD Studio 2009 Architect 52万5000 35万7000

ITmedia マーケティング新着記事

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...