ファルコンストア・ジャパンが中小規模企業向けに同社のCDP/VTL技術を実装したアプライアンス製品をリリース。中小規模企業におけるBCPやディザスタリカバリのニーズをターゲットとする。
ファルコンストア・ジャパンは2月5日、バックアップ/リカバリソリューションを提供するアプライアンス製品「FalconStor CDP Appliance Quick Recoverio」および「FalconStor VTL Appliance Tanker Deduplio」の販売を同日より開始すると発表した。出荷開始は3月1日の予定。
FalconStor CDP Appliance Quick Recoverioは、同社が提供するリカバリソフトウェア「FalconStor CDP」を中小規模向けストレージハードウェアにあらかじめセットアップして提供するもの。データの保護およびリカバリにCDP(Continuous Data Protection:継続的データ保護)方式を採用し、従来のバックアップ製品に比べ大幅にリカバリ時間を短縮する。
同社 代表取締役社長 山中義晴氏は「ファルコンストアはバックアップソフトウェアを売る会社ではない。高速リカバリソリューションを提供する会社だ」と言い切る。昨今多くの企業が取り組みを進めるBCP(事業継続計画)のためには、CDP方式による高速リカバリが不可欠だとする。競合他社のCDPソリューションとの差別化については「他社のCDP製品はファイル単位でデータ変更履歴を取得するが、ファルコンストアのCDPはブロック単位で取得するため、変更履歴データの量を極小化できる。これにより高速リカバリが可能になり、ディザスタリカバリのための遠隔レプリケーションも安価な回線で実現できる」(山中氏)という。
FalconStor VTL Appliance Tanker Deduplioは、同社が提供する仮想テープライブラリ(VTL)製品「FalconStor VTL」を同じく中小規模向けストレージハードウェアにセットアップしたアプライアンス製品。データ重複除外機能とデータ圧縮機能を搭載し、従来のディスクバックアップ製品に比べストレージ容量を大幅に節減できるという。
両製品とも、中小規模企業におけるBCPやディザスタリカバリのニーズを主なターゲットとする。ソフトウェアではなくアプライアンスとして提供することにより初期導入コストを低減し、中小規模企業でも容易にBCP対策が可能になるという。同社製品ラインアップでの両製品の位置付けについて、同社 マーケティングマネジャー 大塚健一郎氏は「ハイエンド用途では、従来通りソフトウェア製品を使った方が柔軟かつスケーラブルなバックアップ/リカバリシステムを構築できる。アプライアンス製品は、ローエンドおよびミドルレンジにおける利用で効果を発揮する」と説明する。
両製品とも、ストレージ容量やメモリ容量が異なる3モデルを用意する。最も安価なモデルは6Tバイトのストレージを搭載し、価格は490万円(税別)。同社では今後3年間で、両製品合わせて2000台の販売を目指すとしている。
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