【Q&A】ビジネスインテリジェンスの要件収集のコツとは高価なBIツールを宝の持ち腐れにしないために

BIツール採用に当たり、組織内で要件収集をスムーズに進め、ベンダーから必要な情報を得て適切な選定を行うにはどうすればよいだろうか。

2009年07月28日 08時00分 公開
[Phil Simon,TechTarget]

質問:われわれはBI(Business Intelligence)製品の評価を始めて間もない段階です。要件収集のコツを教えてください。適切な選定を行えるように、組織内で要件収集をスムーズに進め、ベンダーから必要な情報を得るには、どうすればよいですか。

 良い質問だ。BIや関連ツールに何を求めるかを明確にしなければ、求めるものは得られないだろう。第1に、現在のデータの品質とレイアウトを把握しなければならない。オンライン分析処理(OLAP)ツールは、データをさまざまな切り口で分析できる。OracleのHyperion製品、IBMのCognos製品、Microsoft製品などがデータマイニングツールとして非常に強力だが、どの製品を選ぶにしても、まず社内データの現状に目を向けることが非常に重要だ。

 あなたの会社の財務や人事、販売といったビジネスデータについて考えてみよう。BIツールやマスターデータ管理(MDM)ツールはこうしたデータを分析し、ビジネスにおける隠れた傾向を明らかにすることができる。しかし、社内データが汚い場合、こうしたツールが魔法のようにデータをクリーンアップしてくれるわけではない。社内データの現状を把握すれば、ソリューションに何が求められるかが、より明確に見えてくる。また、ツールを購入する前にデータクリーンアッププロジェクトに着手した方がよいということになるかもしれない。ゴミを入力すれば、ゴミが出力されるからだ。

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

製品資料 ジオテクノロジーズ株式会社

6つのユースケースから学ぶ、「人流データ」の効果的な活用方法

広告や小売、観光振興、まちづくりなど、さまざまな領域で導入が進む「人流データ」。その活用でどのような施策が可能になり、どのような効果が期待できるのか。人流データ活用の6つのユースケースを紹介する。

製品資料 ジオテクノロジーズ株式会社

基礎から解説:「人流データ」の特徴から活用におけるポイントまで

人の動きを可視化した「人流データ」。屋外広告の効果測定や出店計画、まちづくりや観光振興など幅広い領域で活用されている。その特徴を確認しながら、価値のある分析・活用につなげるためのポイントを解説する。

事例 アルテリックス・ジャパン合同会社

地図情報によるデータ分析作業を効率化、ゼンリングループ企業はどう実現した?

多くの企業でデータ活用が模索されているが、データ処理の煩雑さや属人化が課題となっている企業は少なくない。そこで注目したいのが、データ分析ツールの活用で課題を一掃した「ゼンリンマーケティングソリューションズ」の取り組みだ。

製品資料 サイオステクノロジー株式会社

ITインフラの自動化を実現、いま注目のクラウド型マネージドサービスの実力

複雑化を続けるITシステムの運用管理は、企業にとって大きな負担だ。そこで負担を軽減するものとして注目したいのが、クラウド上でさまざまな機能を利用できるマネージドサービスだ。本資料では、その詳細を解説する。

事例 プリサイスリー・ソフトウェア株式会社

SAPデータの処理時間を4分の1に短縮、ロクシタンはどうやって実現した?

SAP ERPを活用して、事業部門のデータ作成/変更を行っているロクシタンでは、マスターデータ管理の煩雑さに伴う、処理時間の長さが課題となっていた。これを解消し、SAPデータの処理時間を4分の1に短縮した方法とは?

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。