高価なBIツールを宝の持ち腐れにしないために
【Q&A】ビジネスインテリジェンスの要件収集のコツとは
BIツール採用に当たり、組織内で要件収集をスムーズに進め、ベンダーから必要な情報を得て適切な選定を行うにはどうすればよいだろうか。
質問:われわれはBI(Business Intelligence)製品の評価を始めて間もない段階です。要件収集のコツを教えてください。適切な選定を行えるように、組織内で要件収集をスムーズに進め、ベンダーから必要な情報を得るには、どうすればよいですか。
良い質問だ。BIや関連ツールに何を求めるかを明確にしなければ、求めるものは得られないだろう。第1に、現在のデータの品質とレイアウトを把握しなければならない。オンライン分析処理(OLAP)ツールは、データをさまざまな切り口で分析できる。OracleのHyperion製品、IBMのCognos製品、Microsoft製品などがデータマイニングツールとして非常に強力だが、どの製品を選ぶにしても、まず社内データの現状に目を向けることが非常に重要だ。
あなたの会社の財務や人事、販売といったビジネスデータについて考えてみよう。BIツールやマスターデータ管理(MDM)ツールはこうしたデータを分析し、ビジネスにおける隠れた傾向を明らかにすることができる。しかし、社内データが汚い場合、こうしたツールが魔法のようにデータをクリーンアップしてくれるわけではない。社内データの現状を把握すれば、ソリューションに何が求められるかが、より明確に見えてくる。また、ツールを購入する前にデータクリーンアッププロジェクトに着手した方がよいということになるかもしれない。ゴミを入力すれば、ゴミが出力されるからだ。
第2に、現在のリポートについて検討しよう。どのリポートが必須で、どのリポートは廃止しても構わないのか。BIツールは斬新な視点を提供してくれるが、従来通りの切り口でデータを見ることにしか関心がない人もいる。一部の組織は、BIツールを使ってリポートの焼き直しを作っているだけで、この強力なツールを十分に活用していない。
第3に、ベンダーのうたい文句は割り引いて聞くようにしよう。彼らのツールは、あなたの会社の既存ツールより大きく進歩しているだろう(飛躍的に進歩しているわけではないとしても)。だが、高価なアドオンに何らかのカスタマイズを施さなければ、購入したツールが具体的なビジネスニーズを満たしてくれることはないだろう。個々のリポーティングニーズを公正に見直し、それぞれが本当に必要かどうかを判断することが最善策だ。
第4に、同業他社に目を向け、彼らが同様のツールをどのように使っているかを調べよう。彼らの失敗から学ぶことができる。ユーザーグループイベントに足を運んだり、彼らとオンラインディスカッションを行うとよい。
最後に、あなたの会社の現在のリソースレベルを検討しよう。エンドユーザーがコンサルタントとともにツールを構成する時間を取れず、その使い方を覚える時間はもっとないのであれば、高価なツールを購入しても、BIの活用がうまくいかないのは目に見えている。ツールの拡張方法を理解している担当者を確保しておくことが必要になる。いかに労力を払っても、あなたの会社がビジネス要件を最初からすべて定義することはできないからだ。しかも、要件は必ず変わっていく。ビジネス要件の変化に応じてツールにわずかな変更を加えるのにも、料金の高いコンサルティング会社に頼るようではいけない。
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