NECは、Xeon 34xxを搭載したIAサーバの新製品2種を発表した。最新の省電力技術採用で運用コストを最大52%削減したほか、SSDや2.5型HDDを最大8台まで搭載できる高拡張性を確保した。
NECは1月26日、IA(インテル・アーキテクチャ)サーバ「Express5800シリーズ」に最新CPU「Xeon 34xx」を搭載した新製品を発表した。データセンター向け1Wayラックサーバ「Express5800/R110b-1」とオフィスや店舗などの現場向け1Wayタワーサーバ「Express5800/T110b」の2モデルを用意し、同日より販売を開始している。
新製品は、80PLUS認証(AC/DC変換効率が80%以上であることを示すもの)を取得した高効率電源を搭載したほか、設置場所の温度やハードウェア構成情報、負荷を総合的に判断して冷却ファンの風量を最適化する独自の動的ファン制御技術を採用。省電力化による運用コスト削減を可能にした。Express5800/R110b-1では従来製品比で52%の省電力化を実現したという。
また、SSDや2.5型HDDを最大8台まで搭載できる高い拡張性を確保。3.5型HDDの場合では、2TバイトのSATA HDDを最大4台まで搭載可能なため、合計8Tバイトの容量を1台のサーバで実現できる。なお、SATA HDDをSAS HDDに変更するなど、必要に応じたシステム拡張にも柔軟に対応できる。電源と冷却ファンの冗長化(二重化)にも対応した。
管理面では、遠隔地から複数のサーバに修正モジュールを一括で適用できる機能「ExpressUpdate」を同社の1wayサーバとしては初搭載。サーバ管理者の負担を軽減するとともに、修正モジュールの適用漏れによる障害を防止するという。
新製品の希望小売価格(税別)、出荷開始日は以下の通り。
製品名 | 希望小売価格 | 出荷開始日 | 構成/備考 |
---|---|---|---|
Express5800/R110b-1(1Wayラックサーバ) | 17万9000円から | 2月1日 | Xeon X3460(2.80GHz)またはX3430(2.40GHz)またはPentium G6950(2.80GHz)、1Gバイトメモリ、ディスクレス |
Express5800/T110b(1Wayタワーサーバ) | 12万8000円から | 1月26日 | Xeon X3460(2.80GHz)またはX3430(2.40GHz)またはPentium G6950(2.80GHz)、1Gバイトメモリ、ディスクレス |
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