F5ネットワークスジャパンは、モバイルユーザー向けにSSL VPNとアプリケーション配信最適化の機能を併せ持つBIG-IPブランドのリモートアクセス製品を発表した。
F5ネットワークスジャパンは2月3日、リモートアクセスの新製品「BIG-IP Edge Gateway」を発表、販売を開始した。併せて、ユーザー認証やWAN高速化の機能モジュールを追加可能なアプリケーションスイッチ用OSの最新版「BIG-IP v10.1」をリリースする。
BIG-IP Edge Gatewayは、「ネットワークエッジにもアクセス制御が必要」という考えの下で開発されたアプライアンス型のリモートアクセス製品。SSL VPNと対向/非対向でのアプリケーション高速化の機能を提供する。特徴は価格性能比。ハイエンド機種では最大4万ユーザーまで収容可能であり、一般的なSSL VPN製品と比べて約半分のコスト(ユーザー当たり1000円程度)でWAN越しのアプリケーション配信を約8倍高速化できるとしている。
製品に同梱される無償クライアントソフトは、モバイルユーザーのアクセス場所に合わせて自動で接続を切り替える機能を備え、再ログインやセッションを中断することなくアプリケーションを利用できる。Internet ExplorerやFirefoxなど主要なブラウザで稼働する。
同社はBIG-IP Edge Gatewayの販売ターゲットをBIG-IPと同じ大企業のデータセンターやISPとしており、単機能型の従来製品である「FirePass」(SSL VPN)や「WANJet」(WAN高速化)とは異なる製品と位置付ける。機能拡張可能なネットワークエッジ装置として、今後新しいアクセス機能の追加を予定している。価格は、エントリークラスのモデルで300ユーザーの接続の場合448万円(税別)から。
また、BIG-IPの最新OSであるバージョン10.1では、モジュールの追加によりアクセスコントロールやWAN高速化などの機能が利用できるようになった。新モジュール「Access Policy Manager」は、アプリケーションやOSなどのユーザー認証/アクセス制御を、BIG-IPをプロキシとして一元的に実行する。同社によると、認証基盤をアプリケーションやサーバごとに実装するよりもコストが抑制できるという。既存アプリケーションとのSSO(シングルサインオン)連携やセキュリティポリシーの細かな設定が可能だ。価格は149万円(税別)から。
もう1つのWAN最適化モジュール「WAN Optimization Module」では、TCP最適化に加えデータデデュープ(重複排除)やデータ圧縮の機能を実装。使用帯域を削減することにより、特にDR(ディザスタリカバリ)向けの大容量データレプリケーションで大幅な時間短縮が期待できる。最大で10Gbpsまでの帯域に対応する。価格は179万円(税別)から。
このほか、ユーザーのロケーションとアクセス状態に合わせてデータ転送ルートなどを最適化する位置情報サービスを共通ソフトウェア基盤「TMOS」に統合した。
保守契約を結ぶBIG-IPユーザーは無償で最新版にアップグレードできる。
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