CSKシステムズら、Automotive SPICEなどに準拠した組み込みソフト品質改善ソリューションを発表NEWS

CSKシステムズ中部は、自動車業界などを対象に品質改善コンサルティングを手掛けるビジネスキューブ・アンド・パートナーズと協業。組み込みソフトウェア開発の品質改善を支援する新ソリューションを発表した。

2010年02月19日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 CSK(シーエスケー)システムズ中部とビジネスキューブ・アンド・パートナーズは2月18日、自動車開発プロセスの品質/安全基準「Automotive SPICE」「ISO/DIS 26262」に準拠した「組み込みソフトウェア品質改善トータルソリューション」を発表。自動車業界を始めとした組み込みソフトウェア/システム開発分野向けに、同日より提供を開始した。

 同ソリューションは、ユーザーのソフトウェア開発環境に基づいて初期診断を行い、プロセス品質改善のコンサルティング、アウトソーシング、製品品質改善のアウトソーシング、ソフトウェア開発のアウトソーシングまでを幅広く支援する。同ソリューションの導入により、ユーザー企業におけるソフトウェア開発工程内の手戻り工数を30%削減(CSKシステムズ中部 実績値)するという。

 プロセス品質改善コンサルティングでは、Automotive SPICE、ISO/DIS 26262に準拠した組織標準プロセス構築、機能安全実装支援、および各種トレーニングが用意され、プロセス品質改善アウトソーシングでは、SPM(ソフトウェアプロジェクト管理)、SQA(ソフトウェア品質保証)、SCM(ソフトウェア構成管理)を支援するプログラムがそれぞれ用意されている。

 製品品質改善アウトソーシングでは、ソフトウェアの要求仕様検証/テスト/品質解析、ソフトウェア開発アウトソーシングでは、モデルベース開発/ニアショア開発導入/オフショア開発導入が支援される。

 ビジネスキューブ・アンド・パートナーズは、アジア地域を中心に組み込みソフトウェアの品質改善コンサルティングを手掛けるコンサルティングファーム。日本で2人(アジア地域でも3人)しかいないといわれるISO/IEC 15504(Automotive SPICE)の最上位資格を保有すると同時に、資格所有者を教育できる国内唯一の認定機関(iNTACS)とされている。

 近年、自動車業界におけるソフトウェア開発標準プロセスの導入事例では、欧州の自動車メーカーを中心に策定された標準プロセスAutomotive SPICEの導入が多くなっており、こうした背景から両社では組み込みシステム開発事業において協業。同ソリューションにより、ユーザー個別の事案に合わせた業務プロセスやルールを定義し、最適な開発標準プロセスを導入から定着まで包括的に支援するとしている。

 同ソリューションの営業・提案活動は両社が共同で実施し、今後3年間で50社への提供、10億円の売り上げを目指す。

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