携帯端末をリモート管理するためにできること
先を見越したモバイル端末管理戦略立案のポイント
企業は、携帯端末が紛失したり盗まれたりした場合に備え、モバイル管理戦略を立てて全端末を遠隔管理できるようにしておくことが必須だ。
携帯端末はビジネスの在り方に革新をもたらした。常時電話を携帯できる、Webからの情報を取得できる、何千何百とあるアプリケーションを利用できるといった利点から、これら端末は世界中の多数の人々にとって必需品になった。
このパワフルでコンパクトな端末は、マイナス面で注目を浴びることも多い。紛失したり盗まれたりする端末は毎年何百万台にも上り、この数字はさらに増大する見通しだ。組織にとっては携帯端末のポリシーを定めるだけでなく、モバイル管理戦略を立てて全端末を遠隔管理できるようにしておくことが必須となる。
実際、多くの組織は携帯端末購入に関するポリシーを持っていない。結果として、エンドユーザーが標準やサポート態勢に関係なく、自分の端末を買ってしまうことも多い。そうなると、どんなことをする場合でも携帯端末の管理方法を決める必要に迫られるだけでなく、米AppleのiPhone、米GoogleのAndroidを搭載した端末、カナダのResearch In Motion(RIM)のBlackBerry、米MicrosoftのWindows Mobile端末、そしてもしかすると新しいWindows Phone 7にも対応を迫られる。
ではどうしたら、より良い端末を求める欲求と、ユーザーが必然的にその端末に保存する情報を守る必要性との間でバランスを取ることができるのか。
つまり、複数の端末をサポートしながら破たんすることのないモバイル管理戦略を立てることが必要だ。そのためには、Good Mobile Control、Sybase Afaria、Microsoft System Center Mobile Device Managerといったフルスケールのエンタープライズ製品を導入する以外に、どんなことができるのか。以下にポイントを紹介する。
データストレージのための社内端末ポリシーを作成する
どんな端末が使われていようと、ユーザーがその端末に保存する情報と、それを守ることの大切さをしっかり認識させる。
端末ロックポリシーを導入する
全端末でアクセスをロックできる機能をサポートし、番号やアルファベットのパスワードを義務付ける。
端末返却への報酬ポリシーを定める
個々の端末を識別し、返却すれば報酬を約束するステッカーを提供しているTrackItBackのようなサービスは、簡単に利用できる。
重要データの暗号化導入
ほとんどの端末は何らかの形のデータ暗号化に対応している。暗号化はデータ転送中と、データが端末に保存されている間の両方に必要となる。
端末のモバイル管理機能を使ってデータ消去をコントロールする
ほとんどの端末はリモートからのデータ消去に対応している。例えばAppleのMobileMeアプリケーションでは、紛失した端末が携帯電話ネットワークに接続され次第、データを消去できるコントロールパネルを提供している。ほかの端末にも同様のリモート消去コントロール機能がある。
汎用モバイル管理ツールに投資する
Microsoft Exchange Server 2007/2010は、その電子メールシステムに接続されるほとんどすべての端末のリモートデータ消去に対応している。携帯端末ではメールが必須であるため、Exchange Serverのようなシステムの利用は端末上のデータを保護する一助ともなる。
社内携帯端末管理ツールまたはクラウドの携帯端末管理サービスを検討する
汎用ツールでは自社のニーズに合わないと判断した場合、より手堅く包括的なモバイル管理製品を利用しよう。そうした製品の多くは、100台以上の端末を管理できる設計になっている。端末が100台未満の場合、通常は同じ機能を提供するクラウドベースの携帯端末管理サービスが利用できる。
これからは携帯端末の時代だ。受け入れられる利用ポリシーも大切だが、先を見越したモバイル管理戦略にも時間を割くべきだ。端末が紛失したり盗まれたりした場合の損害から自分自身と組織を守れるよう、ネットワーク上の端末を遠隔管理するためにできることはしておいた方がいい。
本稿筆者のダニエル・ルースト氏とネルソン・ルースト氏は、仮想化と継続的なサービス提供、インフラ最適化に特化したIT専門家。著書に『Virtualization: A Beginner's Guide』(McGraw-Hill Osborne)、『MCTS Self-Paced Training Kit(Exam 70-652):Configuring Windows Server Virtualization with Hyper-V』(Microsoft Press)などがある。
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