日本HPが仮想化環境への対応や管理機能を強化したデータ保護ソフトウェアを発表した 。また、ライセンス体系の見直しや販売パートナーの拡大などの施策も実施。
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は4月6日、バックアップ/リカバリに対応するデータ保護ソフトウェアの最新バージョン「HP Data Protector 6.2」(以下、HP Data Protector)を発表した。最新バージョンでは仮想化環境への対応や管理機能を強化した。また、ライセンス体系の変更や販売パートナーの拡大などでその販売促進を図る。
今回、HP Data Protectorでは仮想環境のバックアップ設定を簡素化する「ワンクリックプロテクション」機能が追加された。ワンクリックプロテクションは、スナップショットを基に全ての仮想マシンの情報を一覧表示し、文字通り管理画面からワンクリックでバックアップを設定できる。規模が大きくなるほどに複雑化する仮想環境で仮想マシンのバックアップ漏れを防止する。
また、VMwareの仮想マシンのデータ保護ソリューション「vStorage APIs for Data Protection」と連携し、増分・差分バックアップにおける変更ブロックのトラッキング、仮想マシンのバックアップとリカバリの並列実行などが可能になった。さらに、データ保護機能「GRE(Granular Recovery Extension)」の仮想化対応を拡張し、VMware上のアプリケーションの個別ファイルなど、より細かい単位でのリストアを実現。これにより、Microsoft SharePointやVMware vSphereクライアントなどの単一アイテムを管理者自身がリカバリすることもできる。
HP Data Protectorでは、物理/仮想環境、ストレージやアプリケーションなどのバックアップを単一の画面から実施できるなど、管理機能を強化。これまでWindows環境で適用されていた、データ領域とシステム領域を含めたリカバリ実行機能「拡張自動障害復旧(EADR)」をLinux環境でも利用可能にした。また、Microsoft Exchange 2010 Data Availability Group(DAG)」と連携したアプリケーションのバックアップや、「ゼロダウンタイムバックアップ(ZDB)」機能をEMC、NetAppなどの他社ストレージにも適用することができる。
日本HPでは、今回からHP Data Protectorのクライアントライセンスを無償とし、管理サーバのプラットフォーム別に使用権を設定するライセンス体系に変更した。また、販売パートナーを拡大し、同社のハードウェア販売パートナーからHP Data Protectorの購入が可能。さらに、保守サービスの提供や横河レンタリースとのSVI(Service Integrator )契約などの販売戦略を展開する。
製品名 | 価格(税込) |
---|---|
HP Data Protector 6.2 スターターパック使用権(Windows版) |
18万7950円 |
HP Data Protector 6.2 スターターパック使用権(Linux版) |
18万7950円 |
HP Data Protector 6.2 スターターパック使用権(HP-UX/SAN版) |
70万3500円 |
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