NTTデータは5月23日、クラウドサービスとタブレット端末を活用した「巡回診療支援システム」を構築し、福島県立医科大学に無償提供したと発表した。福島県立医科大学が実施している避難所での巡回診療を支援することが目的。
福島医大は東日本大震災後、福島県内の避難所住民に対して巡回診療を実施してきた。しかし、避難所などでの巡回診療の多くは受診者の記録を紙で管理しており、医師間の情報共有や過去の診療結果に対する時系列での検索・確認などに時間がかかっていた。同じ内容を何度も受診者に確認しなければならなかったという問題もあった。そこで、NTTデータは、福島医大からのヒアリングを基に、巡回診療の高度化にITを活用した支援が有効であると判断し、同社の「医療情報連携プラットフォーム」を活用した「巡回診療支援システム」を3週間で構築した。
巡回診療支援システムでは、巡回先で医師がタブレット型モバイル端末「NTTドコモGALAXY Tab」から巡回診療支援システムのデータベースにアクセスし、福島医大が実施した過去の巡回診療の受診者記録を確認しながら診療する。このシステムを利用することで、巡回診療を受ける住民に対してきめ細かな医療を提供できるとしている。
このシステムでは、クラウド基盤技術やオンデマンドVPN技術などが活用されている。また、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠したセキュリティ対策を実施している。
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