Oracle E-Business Suite(Oracle EBS)の大規模案件が盛んだったのは2000〜2010年だ。まずはそのころのプロジェクトの状況を簡単に振り返ってみよう。Oracle EBSの特徴や課題が見えてくる。
この時期に問題となったのは、システムカットオーバー後もなかなか収束しないOracle EBSシステムの運用についての問題だった。特にエンドユーザー企業自身がOracle EBSを運用する場合、要件・仕様合意後に、キャパシティーや性能管理、障害監視、その他各種リポーティングなど運用に関する機能でプログラム追加を伴う問題が発生しているケースが見受けられた。
ERP導入におけるアプリケーション開発は、プロジェクト全体における予算、開発規模、難易度など多くの面で規模が大きく、相対的にカットオーバー後の運用における課題が目立つことは少なかった。だが実際は、運用保守工程に入っても運用についての問題がなかなか収束しない事例が多くあった。以下で、運用についての問題が発生する理由を説明する。
理由の1つは、ERPシステムなどの基盤領域は「実際に動かしてみないと、期待した通り動作するか、性能が出るか分からない」という側面があることだ。そのため要求事項・仕様を合意して、変更管理を通じてプロジェクトを管理するという意識が全般的にユーザー企業の中で弱くなっていたケースが多い。つまり、厳密に仕様が管理されるアプリケーション開発と比べて、運用は「なあなあ」になっていたと考えられる。
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