電子カルテとグループウェアを連携して業務を効率化 高知県・近森病院NEWS

高知県の近森病院が電子カルテとサイボウズのグループウェア、Webデータベースと連携したシステムを構築。1900ユーザーが利用してチーム医療の業務効率化を図っている。

2011年11月04日 13時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 サイボウズは11月1日、高知県の社会医療法人 近森会 近森病院(以下、近森病院)が、同社のグループウェア「サイボウズ ガルーン」とWebデータベース「サイボウズ デヂエ」を電子カルテシステムと連携させ、1900ユーザーが利用して医療業務を効率化していると発表した。

 近森病院は高知県の救急医療の中心的役割を担っており、「医療の原点は救急である」という基本理念の下、救急・災害分野での医療活動を続けてきた。2010年に高知県では初めて「社会医療法人」の認定を受け、2011年に同県の「救命救急センター」に指定されている。

 医療現場での本業に集中するため、近森病院では短時間で効率よく情報を取得できる仕組みが重要だとし、「医師や看護師、技師など複数の職種のメンバーが使いこなせ、業務の効率化に貢献できる」という点でガルーンの導入を決めたという。

 ガルーンは医療現場のスケジュール調整や通達、回覧などに活用され、院内の情報共有基盤としての役割を果たしている。月に約500件の急患を受け入れる近森病院では、ガルーンのポートレット機能を活用し、電子カルテから病床稼働率や急患件数などの情報を切り出して表示。これにより、電子カルテ情報を検索する時間を短縮し、作業負荷を削減できたという。

photo ガルーンのポータル画面で電子カルテの空床数と空床予定数のデータを一覧表示した例。手術室カメラや電子カルテ画像登録などのポータル画面をタブで切り替えて表示する《クリックで拡大》

 また、ガルーンとデヂエを連携させて電子カルテ情報を外部に公開する手続きの管理やメンバーのシフト管理などに利用。デヂエに情報を集約することで、以前に比べ紙の使用量が減り、情報の検索性が向上したとしている。

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