スマートフォンやタブレットの管理を効率化するモバイルデバイス管理(MDM)。本稿は専門家の見解を基にMDMのメリットや課題を整理しつつ、製品選定のポイントを探る。
続々と登場する“クール”なスマートフォンやタブレット端末はエンドユーザーの心をつかんで離さない。一方でITセキュリティ管理者の立場からすれば、こうした新しいモバイル端末はセキュリティやプライバシーに関してさまざまな難題をもたらすやっかいな存在だ。
そうした難題を解決する有力な手段が、モバイル端末管理(MDM)製品である。MDM製品は、社内導入したスマートフォンやタブレット端末を企業のIT管理者が監視、制御するための製品だ。私物端末も含めたさまざまなプラットフォームのモバイル端末を管理し、セキュリティを確保する。
多様なモバイル端末を管理する際、MDM製品はどういったメリットを企業にもたらすのか。MDMベンダーであるMobileIronで製品およびマーケティング担当副社長を務めるオージャス・リジェ氏は、MDM製品が支援する項目として以下の5項目を挙げる。
リジェ氏はMDM製品が有効な例として、これまでBlackBerryなど単一のモバイルプラットフォームのみの使用を認めてきた企業が、AndroidやiOS端末を含む幅広い端末の使用許可を検討するケースを挙げる。「複数のプラットフォームのモバイル端末に保存される企業データを保護するのに、MDM製品は最適だ」(同氏)。またメールやアプリケーションだけでなく、設定の配布やアプリケーションデータ保護にもMDMが有効だと同氏は説明する。
上記のように、MDMのメリットは確かに多い。だがMDM製品の導入に当たっては検討すべき課題も少なからず存在する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...