7インチと10インチ、タブレット端末の画面サイズとしてはどちらが優れているのか? 実際に使い比べてみた。筆者が出した答えとは?
最初に、10インチのタブレット端末にまつわる私の個人的な好みと偏見について断っておかなければならない。本稿を担当することになったとき、私は自分がiPad 2に抱く愛着のことは忘れ、偏見を捨てようと努めた。タブレット端末の画面サイズに関する論議を対等な視点から展開し、7インチのタブレットを9.7インチのiPad 2と公平に比較したかったからだ。1週間かけて7インチの「BlackBerry PlayBook」と10.1インチの「Lenovo IdeaPad K1」、そして自分のiPad 2を使ってみて、7インチと10インチタブレットのさまざまな魅力と限界を発見した。
もちろん、人の先入観をチェックするのは難しい。私はずっと、7インチのタブレットはスマートフォンと10インチタブレットの間にある宙ぶらりんな存在だと思ってきた。3.5インチのiPhoneがあるのに、なぜ7インチのタブレットが必要なのか。私の考えでは、7インチのタブレットはポケットに入れるには大き過ぎ、フル機能のエンターテインメント端末としては小さ過ぎた。予算が無制限にあるわけでもなく、自分の予算の範囲内でハイテク製品を買う場合でも配偶者の許可が要る。そういうわけで、2011年に入ってタブレット購入の許可が下りると、「Dell Streak 7」や「Samsung GALAXY Tab」などの7インチタブレットはパスしてiPad 2に行き着いた。
私の判断は正しかったのだろうか。その確信はあった。自宅でiPad 2を十分に楽しんでいるし、妻や子どもたちは私以上に楽しんでいる。だが今回、7インチのBlackBerry PlayBookを使ってみて、自分の選択に対する確信が揺らいでいる。多くの点でこの7インチのフォームファクターが気に入ってしまったのだ。ただし大型の10インチのタブレットには、明らかな長所が1つ残っていた。
結局のところ、7インチにするか10インチにするかは個人的な好みの問題だが、ここでは幾つかの用途を想定しながら、タブレット端末の両サイズについて長所と短所を比較してみたい。タブレット購入に具体的な理由があることを前提として、どのように使うかを予想した場合、それぞれのサイズを使ってみた私の経験が多分、大小どちらにするかを決める上で役に立つだろう。
1つ断っておくと、OSの違いはここでは考慮していない。iOS対Android対BlackBerry Tablet OSの比較検討は期待しないでほしい。本稿はタブレット端末のサイズのみにピンポイントで焦点を絞っている。
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