同社は「連結決算ができる優秀な社員を新規で雇うよりもコストを抑えることができる」と訴えている。
新日本有限責任監査法人の子会社、アーンスト・アンド・ヤング・アドバイザリー(EYA)は企業の連結決算作業を支援する新サービスを4月にも開始する。連結決算処理を請け負うのが柱で、企業の作業負荷の軽減や上場維持コストの低減を図る。同社のマネージングディレクター 伊藤雅彦氏は、「連結決算ができる優秀な社員を新規で雇うよりもコストを抑えることができる」と訴えている。
新サービスは「連結BPO」(仮)で、EYAは業務アプリケーションなどを提供するベンダと協業し、サービスを構築する。セキュリティを確保した状態で企業から連結決算に関するデータを受け取り、EYAの公認会計士やコンサルタントが連結処理し、開示できる状態にして企業に戻す。伊藤氏は「会計士の常駐ではない。連結決算に詳しい会計士が全体の処理をマネージしてクオリティを維持する」としている。
サービス提供価格の目安は年間400万円から。子会社数や処理の独自性などによって実際の価格は決まる。監査法人対応のためのテンプレートも用意するという。新日本有限責任監査法人が監査を行っていない企業に対してサービスを提供する。
EYAは他にも、これまで管理会計を本格的に行ってこなかった企業向けの管理会計テンプレートの提供や、グローバルSCM(サプライチェーンマネジメント)の構築、IR支援なども新規に行う予定で、サービス拡充を急いでいる。
上場企業数の減少などで監査ビジネスの成長が見込めない中で、監査法人はアドバイザリー業務を拡充している。EYAは1月12日にコンサルティングファーム2社の買収を発表した。1社は、SAPを中心としたERPやSCM、CRMの構築を手掛けてきたアロウズコンサルティング。もう1社は民間病院や、その他の医療・介護機関に対して、経営計画の策定、財務アドバイザリー、業務改善支援などを提供しているライフタイムパートナーズ。EYAはライフタイムパートナーズの買収で、医療・介護のアドバイザリー事業に参入することになる。
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