国産リージョナルジェット「MRJ」がPTC製品を採用NEWS

約50年ぶりの国産リージョナルジェット機として期待されるMRJのカスタマーサービス部門にPTC製品が採用された。100を超える機体の管理を担う。

2012年02月07日 18時27分 公開
[原田美穂,TechTargetジャパン]

 三菱航空機が開発を進める次世代リージョナルジェット機「MRJ」は、信頼性・整備性管理基盤をPTC製品で構築する。2012年2月7日にPTCが発表した。

 MRJは約50年ぶりに日本で開発される航空機。座席数70〜90と、現在注目されているリージョナルジェット市場向け航空機だ。

 機体の胴体・主翼・尾翼などの主要システムの製造、最終組立などは三菱重工が担当しており、設計や資材調達、販売、サポートは三菱航空機が行う。2010年9月に部品の製造を開始、2011年4月には組み立てを開始しており、2012年中に初飛行を実現し、本格的な生産(機体製造)を開始する予定。2014年第1四半期の初号機納入を目指している。現段階で100機以上の受注を得ている。

国産リージョナルジェット「MRJ」 国産リージョナルジェット「MRJ」(画像提供:三菱航空機)

 今回、三菱航空機はPTCが提供する信頼性工学系の解析・計算支援ソフトウェアである「Windchill Quality Solutions」(旧Relex)とドキュメント管理ソフトウェア「Arbortext Service Information Solutions」を選定した。Arbortext Service Information Solutionsでは航空宇宙業界の技術文書の標準仕様である「S1000D」に対応した管理が可能。

 三菱航空機では両製品を、納入先航空会社との窓口となるカスタマーサービス部門に導入、MRJ初号機納入前までに実運用を開始するとしている。

@IT MONOistニュース)

関連ホワイトペーパー

文書管理 | PLM | 製造業 | 品質管理


ITmedia マーケティング新着記事

news038.jpg

生活者の生成AI利用動向 10代後半はすでに5割近くが経験――リクルート調査
テキスト型生成AIサービスの利用経験者の割合は若い年代ほど高く、特に10代後半はすでに5...

news108.jpg

今度の「TikTok禁止」はこれまでとどう違う?
米国ではまたしてもTikTok禁止措置が議論されている。これまでは結局実現に至らなかった...