Amazon Web Servicesが立ち上げたNoSQL型クラウドデータベースサービス「DynamoDB」。ビッグデータ対応要求にも応えるというが、Microsoftの「SQL Azure」と競合するのか?
米Amazon Web Services(AWS)は2012年1月中旬、クラウドベースの新しい非リレーショナル(「NoSQL」型)データベースサービスを立ち上げた。これは同社の既存の「SimpleDB」と比べ、容量およびパフォーマンスを大幅に増強したものだ。しかしAmazonがターゲットにしているユーザーを引き付ける可能性は低そうだ。
クラウド業界のある専門家は、「DynamoDB」と呼ばれるこの製品は、米Microsoftのクラウド型リレーショナルデータベース「SQL Azure」の多くのユーザーに訴求しないとみている。両製品が直接競合しないからだという。
「OakLeaf Systems」ブログの作成者でキュレーターのロジャー・ジェニングス氏は「DynamoDBがMicrosoftのSQL Azureとの勢力関係を大きく変えることはないだろう」と分析する。その理由の1つとして、Amazonは既にSQL Azureに対抗する製品として「AWS Relational Database Service(RDS)」を持っているからだと同氏は付け加える。
DynamoDBは、Amazonの非リレーショナル型のSimpleDBを改良したものとしては歓迎されそうだ。しかしAWSの古くからのユーザーによると、DynamoDBが多くの企業ユーザーを引き付けることはなさそうだという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
AIの普及や発展によって、企業が保有するデータの量は膨れ上がっている。その約90%は非構造化データだ。そのため、AIと分析のワークロードをより有効なものにする上では、非構造化データの扱いが非常に重要となる。
Excelやスプレッドシートを用いて社内のデータを管理している企業は少なくない。しかし、それにより、データの閲覧や管理、共有などにおいて問題が発生している企業も多い。データ活用を加速するためには、どのような体制が有効なのか。
ビジネスの成果を挙げるためにデータ活用の取り組みが進む一方、分散するデータが足かせとなり、データの価値を引き出せていないケースも多い。その解決策となるAI対応のデータ基盤を構築する方法について解説する。
広告や小売、観光振興、まちづくりなど、さまざまな領域で導入が進む「人流データ」。その活用でどのような施策が可能になり、どのような効果が期待できるのか。人流データ活用の6つのユースケースを紹介する。
人の動きを可視化した「人流データ」。屋外広告の効果測定や出店計画、まちづくりや観光振興など幅広い領域で活用されている。その特徴を確認しながら、価値のある分析・活用につなげるためのポイントを解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。