お粗末なFacebookモバイルアプリ、改善のための秘策は?酷評されるスマートフォン向けのFacebookアプリ

「使いにくい」「あか抜けていない」「お粗末」。Facebookが提供するスマートフォン向けアプリへの悪評は尽きない。さらにはマネタイズにも失敗している。スマートフォン向けFacebookアプリに改善の余地はあるのか?

2012年08月03日 18時30分 公開
[Andy Patrizio,TechTarget]

 米Facebookのこの5年間の急激な成長は、全面的にデスクトップ/ノートPC向け事業の成功による。同社がこの勢いを維持するには、モバイル向け事業でも同様の成長を遂げる必要がある。

 行く手は険しい。マーケティング企業の英Greenlightが2012年4月に発表した調査報告によると、Facebookユーザーの44%が、スポンサー記事やディスプレー広告を「決して」クリックしないと答えている。

 米General Motors(GM)はそれを見抜いて、FacebookのIPO前日にFacebookへの広告打ち切りを発表し、マスコミに大きく取り上げられた。Facebookと同社のザッカーバーグCEOにとっては最悪のタイミングで不本意な注目を集めることになった(関連記事:Facebookのモバイル事業、出来の悪いアプリで大失敗か)。

 Greenlightの調査結果とGMの動きは、21インチのモニターや15インチのノートPCの画面上に表示されるFacebookの広告セールスの課題を表している。では、3.5インチのiPhoneの画面に表示される広告についてはどのような課題があるだろうか?

 米Yankee Groupのリサーチ担当副社長のカール・ハウ氏は、「従来のWeb広告は、少なくともタブレットでは使えるだろう。しかし、スマートフォンの場合は難しく、余白広告が使えないことがFacebookの課題の1つだ」と話す。

 「(ユーザーに)すばらしいモバイルエクスペリエンスを提供できたとしても、余白に広告を表示する従来のモデルは小さな画面には適用できない。そのため、(Facebookは)モバイルを余すところなくマネタイズ(収益化)することはできない。スマートフォンでは広告を余白に表示できないのだ」とハウ氏は説明する。

お粗末なモバイルエクスペリエンス

ITmedia マーケティング新着記事

news165.jpg

GoogleのBIツールからLINEにノーコードでデータ連携 primeNumberが「trocco action for Looker」を提供
primeNumberが「trocco action」の提供を開始。第一弾としてGoogleのBIツール「Looker」...

news145.jpg

女子スポーツが生み出す収益は2024年に10億ドル以上 広告主や大手広告代理店も本気に
WPP傘下の大手メディアエージェンシーGroupMは、AdidasやUnileverなどのクライアントの支...

news011.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2024年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。