自動車業界向けのパッケージ製品「スマート、セーフ&コネクテッド」を発表した。ISO 26262、AUTOSARへの対応を考慮した構成となっている。
ダッソー・システムズは2012年9月18日、自動車業界向けのパッケージ製品「スマート、セーフ&コネクテッド」を発表した(フランスでの発表は2012年7月11日)。
2012年5月に来日したフランス本社の上級取締役副社長 モニカ・メンギーニ氏が「製品ごとではなく、ニーズに合わせた機能コンポーネントの複合的な組み合わせで、各業界の価値創造につながるソリューション提供を進める」と語っていた通りの、業界別パッケージの第一弾となる(関連記事)。
パッケージはV6プラットフォームをベースに、ISO 26262やAUTOSARの要求に準拠する内容となっている。具体的には、2010年に発表したV6R2011xで連携強化を進めていた、旧Geensoftツール群(CMMIレベル2以上で要求される要件管理が可能な「Reqtify」、Eclipseベースの車載用組み込みソフトウェア開発ツール「AUTOSAR Builder」、モデル駆動開発向け制御ロジック検証ツール「Control Build」など)や物理モデリング言語Modelica向け開発ツール「Dymola」が含まれる。この他、電子・電気アーキテクチャ定義のためのツールなど、電気・電子系システム開発支援ツールも単一のパッケージの中で提供する。
自動車向けソリューションの実際の採用例としては、BMWのAUTOSAR対応や、Jaguar Land Roverにおける電子・電気系アーキテクチャやソフトウェア管理への対応が挙げられるが、「スマート、セーフ&コネクテッド」パッケージとしての採用は、オープンソース方式でEV開発プロジェクトを進めるベンチャー企業シムドライブが第1号となる。
ダッソー・システムズでは、第2号先行事業からシムドライブの開発プロジェクトに参加している。シムドライブの開発環境はV6プラットフォームを中心とした構成になっており、各地の参加企業から、共通の開発基盤にアクセスできるようになっている(関連記事)。
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