モバイル、SaaSに挑むCitrixが悟った「使われるアプリ」の条件「優れた連携」は「優れた機能」を意味しない

仮想化の雄、米Citrix SystemsがモバイルやSaaS事業に本腰を入れ始めた。こうした事業の多角化は、同社の製品開発方針にも少なからず影響を与え始めている。

2013年06月17日 08時00分 公開
[James Furbush,TechTarget]

 ITプロフェッショナルの中には、「米Citrix Systemsは仮想化技術の会社だ」という人もいれば、「『GoToMeeting』を開発した企業だ」という人もいる。

 このギャップを埋めたいと考えるCitrixは、自社をモバイル支援企業として位置付けようとしている。CitrixでSaaSを担当するバーナード・デ・アルバーガリア副社長兼ジェネラルマネジャーによると、自社のインフラ管理ツールと各種SaaSアプリケーションを組み合わせることにより、企業がコンシューマライゼーション時代に対処するのを支援するという。

 「モバイル支援は、スマートフォンタブレットをネットワークに接続できるようにすることだけではない」とデ・アルバーガリア氏は話す。「数十年前に導入したレガシーインフラを使っている企業は、既存システムを新しい端末やモバイルアプリケーション、SaaS、そしてクラウドと連携させるのに苦労している。最大の課題は、これらの新しい技術と既存のインフラを柔軟に結び付けることだ」

 エンタープライズモバイル管理をめぐる課題、そしてCitrixの年商の20%を稼ぎ出すまでに至ったオンラインサービス部門が果たす役割について、デ・アルバーガリア氏に話を聞いた。

―― Citrixがモバイル支援企業を目指すようになったのはなぜですか?

ITmedia マーケティング新着記事

news099.jpg

CMOはつらいよ マッキンゼー調査で浮かび上がるAI時代の厳しめな業務実態
生成AI、研究開発、価格戦略……。慢性的なリソース不足の中でマーケターの業務範囲はま...

news017.jpg

「リンクレピュテーション」とは? SEO対策や注意点もわかりやすく解説
「リンクレピュテーションって何のこと?」「なぜ重要?」「リンクレピュテーションを意...

news213.jpg

MAツール「MoEngage」 DearOneが日本語版UI提供へ
NTTドコモの子会社であるDearOneは、AI搭載のMAツール「MoEngage」の日本語版を2025年1月...