アプリケーション仮想化でCitrix XenAppを選ぶ理由とは?主要3製品を比較、アプリケーション仮想化製品選びのポイント【前編】

OSとアプリケーションを切り離す技術であるアプリケーション仮想化には、さまざまな製品が出回っている。前編では、Citrix XenAppの特徴とともに、最新バージョン6.5の機能を解説する。

2013年03月27日 08時00分 公開
[Alyssa Wood,TechTarget]

 仮想デスクトップインフラ(VDI)には多数の選択肢が存在する。各種のVDIソフトウェア製品、リモートディスプレープロトコル、ライセンス方式の違いがよく分からないという人もいるかもしれない。本稿では、VDIの管理者を悩ませている製品の選択という問題について解説する。

 アプリケーション仮想化ツールはさまざまな製品が出回っており、その違いを理解する必要がある。

 アプリケーション仮想化はOSからアプリケーションを切り離す技術であり、これによってIT部門は最も効率的な方法でアプリケーションを配信することができる。メリットはそれだけではない。「アプリケーションをインストールする必要がない」「パッチやアップグレードが容易」「同一OS上で異なるバージョンのアプリケーションを実行できる」といったメリットに加え、BYOD(私物端末の業務利用)が一般化した今日、アプリケーションのストリーミングによって、IT部門は多くの種類の端末にアプリケーションを配信することが可能になる。

 アプリケーション配信ツールの主要製品としては、「VMware ThinApp」「Citrix XenApp」「Microsoft App-V」などがある。もちろん、各製品はそれぞれのベンダーの製品と最もうまく連係するようになっているため、例えば、「VMware View」を利用している企業であれば、ThinAppがベストな選択肢になるかもしれない。

 本稿では前後編の2回にわたり、各アプリケーション仮想化製品の特徴、機能およびサポートに焦点を当てる。

Citrix XenApp

 ThinAppとApp-Vはアプリケーション仮想化機能を提供するだけであるのに対し、XenAppは総合的なアプリケーション配信システムである。XenAppあるいはXenDesktopを通じてライセンスを取得できる「Citrix Streaming」は、米Citrix Systemsのアプリケーション仮想化技術だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news129.jpg

「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。

news046.jpg

代理店にもAIにも「丸投げ」はダメ 成果報酬型マーケティングを成功させるポイントは?
「成果報酬型マーケティング」を実現する上でインターネット広告業界が直面する課題とは...

news186.jpg

YouTubeやTikTokの利用時間、20代以下ではテレビを圧倒 どれだけ差がついた?
YouTubeやTikTokでのコンテンツ視聴は購買行動に関係しているのか。PRIZMAが10代から30代...