RIA構築用プラットフォーム「JavaFX」で独自開発したソフトウェアをサービス基盤に採用。iPhone/iPad、Android端末などでも最適な画面レイアウトで利用できる。
エス・アンド・アイ(S&I)は2013年10月22日、診療所向け電子カルテサービス「Karte Cloudサービス」(以下、Karte Cloud)の基盤ソフトウェアを11月1日からRIA(Rich Internet Application)構築用プラットフォームの「JavaFX」ベースに切り替えると発表した。
2011年1月に提供開始したKarte Cloudは、経済産業省の公募事業においてデジタルグローブが2002年に開発したオープンソースソフトウェア「OpenDolphin」をベースとするクラウド型電子カルテサービス(関連記事:SaaS形式でも活用できる低コスト電子カルテ「DolphinPro」)。
S&Iは今回、JavaFXで独自開発したソフトウェアをKarte Cloudのサービス基盤に採用。Windows、Mac OSなどに加えて、iPhone/iPad(iOS端末)やAndroidなどのスマートデバイスでもKarte Cloudを利用できるようにした。また、複数の画面ウィンドウを開くことを抑えたり、ドラッグ&ドロップ操作を省略できるなど従来よりも操作性を向上したという(画面1)。
また、日医標準レセプトソフト「ORCA」との連携を強化。ORCAプロジェクトが推奨する「日医標準レセプトソフトAPI」経由でORCAと連携するようになり、ORCAのバージョンアップに伴うKarte Cloudの仕様変更の頻度を抑えられるという。既存ユーザーは、新しいクライアントアプリケーションを入れ替えて起動することで新サービスを利用できる。サービスの月額利用料は従来と変わらず3万6000円(税別)から。
S&Iは今後、Karte Cloud用のスマートデバイス専用ビュワーを2013年11月下旬、スマートデバイスで読み書き可能なカルテアプリケーションを2014年1月に配布する予定だ。
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