モノが自律する時代はすぐそこ? IoTの可能性を探る徹底入門:モノのインターネット(IoT)で変わるICTの世界観【第1回】

昨今、次のICTのテーマとして「モノのインターネット」(IoT)が話題となるケースが増えている。モノ同士が連携する新しい世界観として注目される本テーマについて、その概要と可能性に触れていきたい。

2014年01月29日 08時00分 公開
[水上 晃,デロイト トーマツコンサルティング]

1.IoTとは? M2MからIoTへ

モノとモノがつながるインターネットの世界

 「IoT」とは、「モノのインターネット」(Internet of Things)の略称であり、インターネットをはじめとする通信インフラに、さまざまなモノを接続する技術やビジネスモデルを指す。ここでいう“モノ”とは、PCやサーバ、プリンタなど、従来接続の対象となっていたIT関連機器以外も含み、新たな情報や価値を創出することを目的とする。

 モノをインターネットにつなぐことにより、どのような変化が生じるのか? 具体的には次のようなことが例として挙げられる。

  • 離れたモノの状態が分かる
  • 離れたモノを操作することが可能になる

 これらは「スマート家電」などで既に実現しつつあり、IoTの具体例として一般消費者も理解しやすいだろう。その他にも、モノをインターネットに接続する流れは、今後も増えていくだろう。

図1:IoTの概要とイメージ

IoTが注目される背景とは?

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