OS自体がオープンソースであるAndroid端末では、使い勝手を良くするためにアクセス特権を取得する「Root化」するユーザーも多い。そのメリット、デメリットを整理してみた。
Androidユーザーは、システムへ無制限にアクセスするためにデバイスをRoot化する。企業のシステム管理者もまた、デバイスをRoot化して、デバイスで起きていること全てを解析することができる。ただし、Root化は、全てのユーザーのために用意されている機能ではない。
Root化の検討を始める前に、携帯電話メーカーは簡単にRoot化できるような製品は提供していないこと、それには納得できる理由があることを知っておく必要がある。その理由とは、「もしユーザーがシステムに完全にアクセスできると、デバイスの動作に影響を与える設定や権限の変更をしてしまう可能性がある」ということだ。そして、システムを改変してしまうと、メーカー保証の対象外となり、ユーザーはメーカーからサポートを受けられなくなってしまう。さらに最悪のケースでは、デバイスが全く動作しなくなってしまうこともある。システムを再起動すると、オリジナルのOSにリセットするようプログラムされているデバイスもあり、そのようなデバイスでは、Root化の作業を際限なく繰り返すこととなる。
Root化をすべきかどうか、それはケースバイケースだ。
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