セキュリティと利便性の両立を目指すが……
「Firefox」の魅力、豊富なアドオンに危機? 認証制度はなぜ不評か(1/2 ページ)
Firefoxは近くリリースするバージョンでセキュリティを向上するためにアドオン認証制度を導入する。その制度に対しユーザーや開発者から不評という声もあるが、なぜ導入するのだろうか。
米Mozilla Foundationは、Webブラウザ「Firefox」の近くリリースするバージョンで、アドオン認証制度を本格導入する。新制度によってどのようにWebブラウザのセキュリティが守られるのか。新制度には不評もあるのはなぜなのだろうか。
Webブラウザベンダーが自社Webブラウザの人気を高め、ユーザーのロイヤルティーを強化するために取る1つの方策は、独立系開発者にアドインやプラグインといった拡張機能の開発を奨励することだ。ユーザーは、付加機能を提供するこれらの拡張を導入してWebブラウザをカスタマイズし、自分にとって使いやすいWebブラウザにすることができる。だが、ベンダーのこうした方策にはマイナス面もある。粗悪なプラグインはやその動作基盤となるシステムの安定性に影響する恐れがあり、悪意あるプラグインは個人情報を危険にさらすからだ。
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Mozillaのアドオンプラットフォームは従来、開発者にとって自由度が高かった。開発者はFirefoxに根本的な変更や革新的な変更を加えることができる。のみならず、自分のアドオンを自分のサイトから自由に配布でき、Mozillaのアドオンダウンロードサイト「Add-ons for Firefox(AMO)」を通して配布する必要は必ずしもない。
このアドオンプラットフォームは開発者に大きな柔軟性を提供するが、その一方で、悪意ある開発者がFirefoxユーザーを食い物にすることも可能にしてしまっている。例えば、ユーザーの同意なしにWebサイトや検索の設定を変更する拡張機能が横行している。Webページに広告を注入したり、ソーシャルメディアサイトに悪意あるスクリプトを仕込んだりする拡張機能も同様だ。
Mozillaはアドオン作成者に「アドオンガイドライン」の順守を徹底させようとして、ガイドラインに従っていない拡張機能をリモートで無効にしてきた。このガイドラインに違反する拡張機能の大半は、ほぼ例外なくAMOの外部で配布されている。だが、それらを追跡してブロックすることは、現実的に難しくなってきている。そこでMozillaは、Firefoxのセキュリティとパフォーマンスを向上させるには、アドオン開発の在り方を見直す必要があると判断した。
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