デスクトップ管理をめぐる冒険
「Windows 10」「Mac」記事が読まれた2015年、その意味とは?(1/2 ページ)
エンタープライズデスクトップ管理に関する解説記事の中で、2015年に注目を集めたテーマを解説する。「Windows 10」に関する話題やMacの管理、OSのセキュリティ対策への関心が高かった。
2015年のエンタープライズデスクトップ分野では、米Microsoftの「Windows 10」リリースが最大の出来事だった。結果として、IT管理者は年間を通じてこの新OSの使い方に関するアドバイスに注目した。
米TechTargetでよく読まれた2015年の記事の上位10本のうち5本をWindows 10関連が占めたことに不思議はない。この5本はパフォーマンスを向上させる方法やスタートメニューのカスタマイズといった内容だった。ただし管理者が詳しく知りたがったテーマはWindows 10にとどまらない。社内での「Mac」の統合、「Windows 8.1」のセキュリティ強化、Awkコマンドに関する知識も関心を集めた。
2015年に閲覧数が多かった記事テーマのトップ10を以下に紹介し、エンタープライズデスクトップ管理における1年を振り返る。
Windows 10のパフォーマンス向上
2015年に最も読まれた解説記事では、Windows 10の設定を活用して幾つか簡単な変更を行うことで、同OSがどれほど高速化できるかを紹介した。Windows 10のパフォーマンスを向上させる第1の方法はメモリを増設することだ。メモリを増設すれば、管理者はページファイルを最低限に抑えられる。ページファイルでは、ユーザーがメモリをほぼ使い尽くした際にシステムクラッシュダンプをサポートしてファイルの内容をディスクに書き込む。8GBのメモリがあれば、ユーザーがメモリを使い尽くすことはまずなくなるので、クラッシュダンプはまれになり、ページファイルの必要性を最低限に抑えられる。
他にはHDDをソリッドステートドライブに入れ替えて起動時間を短縮すること、ユーザーインタフェースの余分な視覚効果を無効にすること、「ASP.NET」などの不要なサービスを削除することなどを提言した。
使用中のデバイスを認識するWindows 10
Windows 10では「Windows 8」のスタート画面を巡る混乱が過去のものになると知って、IT管理者もユーザーも胸をなでおろした。ユーザーに優しい使用感を実現するために、Microsoftは使用するデバイスに応じて画面を切り替える「Continuum」を導入した。Windows 10ではユーザーがタブレットを使っていればタッチ機能が有効になり、キーボードを検出すると従来型の機能が起動する。
Windows 10で導入されたコマンドプロンプトの歓迎すべき変更
コマンドプロプトはWindowsで当初から残っている数少ない機能の1つで、Windows 10以前に実質的に大きな変更があったのは、同OSの30年の歴史の中でたった1回だけだった。このためWindows 10で大きな歓迎すべき変更が盛り込まれると、IT管理者にも注目された。
Windows 10のコマンドプロンプトでは「コピー」「貼り付け」機能が変更され、管理者はようやく「Ctrl+C」と「Ctrl+Z」のショートカットを使えるようになった。このコマンドプロンプトでは初めて文字の折り返しが認識されるようになり、ペーストした文字が画面の右端に到達するたびにページ区切りを挿入する必要がなくなった。
Windows 10と過去のWindowsとの比較
2014年から2015年に移り変わる時点で既にWindows 10を巡るうわさが飛び交っていた。IT管理者は、新OSにどんな新機能が搭載されるのかを知りたがった。Windows 10の新機能を取り上げて、過去のバージョンのWindowsと比較した記事では、新しいWebブラウザ「Spartan」(現在の名称は「Microsoft Edge」)の音声操作機能や組み込み型のサブブラウザを紹介した。また、CortanaがWindows 10に統合され、Windows 8のスタートメニュー問題が過去のものになったことも明らかにした。
企業内でのMacの管理
MacはPCではない。Windows 10以外で筆頭に挙がった記事ではそこに重点を置き、ネットワークやファイル共有に関してよくあるMac統合の課題について解説した。Active Directory(AD)についても、ADサーバでMacの認証を妨害し、ネットワークの他のデバイスとの通信を妨げている問題について掘り下げた。他にもセキュリティ問題や、Macでアプリの速度が落ちたり全く機能しなくなったりするアプリケーションの互換性問題も取り上げた。これはたとえWindowsアプリがMacで動作したとしても、そのアプリはWindows版とは全く違うものであり、個別のサポートを必要とすることを管理者に認識させた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
市場調査・トレンド
[AvePoint Japan株式会社] SCS評価制度の死角は“SaaSの中” クラウド標準機能では届かない領域とは? -
製品資料
[デジタルサーカス株式会社] 5分で分かる、「オープンソースCMS」比較ガイド -
製品資料
[デジタルサーカス株式会社] 1つのアプリを各国で運用 多言語モバイルアプリを簡単に開発・導入できる方法 -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] 複雑化するKubernetes運用、VMとコンテナの二重管理を解消する方法は? -
市場調査・トレンド
[アルプス システム インテグレーション株式会社] 急増する高度なフィッシング詐欺 先回りしてブロックするには何が必要?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Microsoft 365導入後も稟議は「Excelをメールで回覧」 承認が止まる理由
-
2
米国防総省で300万人分の個人情報が流出 その「意外な原因」と教訓
-
3
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
4
PHPはそもそも必要か? 脆弱性で問われる自社サイト安全性と保守負担のバランス
-
5
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
6
金融・通信で情報漏えいが続出 IPAとJPCERT/CCが情シスに求める緊急点検
-
7
「年1回の外部診断」が限界に 大手小売が脆弱性管理を内製化・一元化した方法
-
8
京王電鉄・東京メトロの被害から学ぶ境界防衛 ITの侵害はどこまで波及するか
-
9
PHP2Shellの「事前の情報流出」でパニックに パッチ公開を巡る“混乱劇”
-
10
Googleの業務向けAIエージェント「Gemini Agent」が登場 しかし課題は山積み
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
5
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
6
「EDR」選定ガイド:比較・検討フェーズで整理すべきポイントを解説
-
7
10G回線の真価をフルに享受するには? 導入前にチェックしたいポイント
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
MDMだけでは防げない? Appleデバイスに潜む5つのセキュリティギャップ
-
10
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー