2016年02月10日 12時00分 公開
特集/連載

じわじわ重要性が高まる位置情報ソフトウェア、ユーザーはまだ不満?ユーザーが使いたい機能をアプリがサポートしていない

位置情報を活用するデジタルサービスは、道案内といった実用的な目的から広告を目的したサービスまで幅広い。多くのユーザーが利用するこのジャンルだが、ユーザーはまだ満足していない。

[Ed Burns,TechTarget]
多くの企業が注目している「位置情報ソフトウェア」だが、その機能にユーザーが満足するためには解決すべき問題もある

 コンサルティング会社の「Dresner Advisory Services」が作成した最近の調査報告書によると、企業は位置情報ソフトウェアの重要性に気が付きつつあるが、この技術を使った製品にはまだ改良すべき点があると警告している。

 「位置情報ソフトウェアは、企業のIT戦略で中心的な役割を果たす。この認識は企業の間で広がっているが、ベンダーが提供する製品がユーザーの要望を満たすには、まだ改善すべき部分を残している」(Dresner Advisory Servicesの調査報告書より)

 IT担当者とビジネスユーザーを対象としたDresner Advisory Servicesの調査では、ビジネスインテリジェンス(BI)に関連したIT構想の重要性ランキングで、位置情報ソフトウェアが12番目だった。これは、ダッシュボード開発やセルフサービスBI、データウェアハウジングといった主要技術よりも順位は低いが、クラウドBIやビッグデータ、「IoT」(モノのインターネット)といった新興技術よりも上位だ。

 回答者の半数以上が、位置情報は自社にとって「不可欠」、あるいは「非常に重要」と答えている。位置情報ソフトウェアの重要性の平均ランクは、この3年間でじわじわと上昇しており、Dresner Advisory Servicesが「これは同技術が一過性のものではないと企業が考えていることを意味する」と調査報告書で述べている。

 「これは『興奮から幻滅へ』という典型的なハイプサイクルとは異なり、ある程度の『定着性』を示す傾向だ」(Dresner Advisory Servicesの調査報告書より)

 だが、企業が最も重視している機能のサポートに関しては、アプリケーションベンダー各社の位置情報製品は不十分だと評価しているようだ。Dresner Advisory Servicesによると、アプリケーションベンダーは、ユーザーが最も必要としている「ジオコーディング」機能(住所を地理座標に変換する機能)に関しては十分にサポートしている。しかし、ユーザーがその次に重視している「街区レベルのデータマッピング」と「自動ジオコーディング」のサポートについてはまだ対応していないケースが多いという。特定の機能をサポートする位置情報ソフトウェアをまとめたリストで、この機能に対応する製品数のランキングでそれぞれ5番目と4番目にとどまっている。一方で全世界規模のジオコーディング機能はユーザーの優先順位が最も低いが、ベンダーサポートでは2位にランクしている。

 「一般に、ユーザーよりもベンダーが、位置情報ソフトウェアは不可欠、あるいは非常に重要だとのアピールする傾向にある」とDresner Advisory Servicesは指摘する。だが、同時に、同技術を積極的に評価するユーザーが年々増えているため、この傾向は位置情報ソフトウェアが中核的なビジネス技術としての地位を固めつつあることを示すものだとも説明している。

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