モバイル版とデスクトップ版の違い
実は2つある「Office 2016」、Windows 10で使うならどちらがベスト?
ユーザーに提供すべき「Microsoft Office」は、「Office 2016」のモバイル版か、それともデスクトップ版か。機能と運用の一貫性、コストについて検討する。
「Windows 10」を導入し、Microsoftの「Office 2016」を検討している組織は、デスクトップ版とモバイル版のどちらを使う方がいいのか決めなければならない。決定に際しては、主に機能、運用の一貫性、コストという3要素を検討する必要がある。
かつて組織は「Microsoft Office」のスタンダードエディションとプロフェショナルエディションのいずれかを選択していたが、中核的な製品は各エディション間でほぼ一貫していた。だがOffice 2016ではもう1つの変数が加わり、各種のエディションに加えて、モバイル版かデスクトップ版、またはその両方が選択できるようになった。
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デスクトップ管理者であれば、デスクトップ版かモバイル版かの選択は簡単だと思うかもしれない。従業員がデスクトップPCを使っているのなら、必要なのはデスクトップ版のはずだと考えるだろう。だが、ことはそう単純ではない。ほとんどのWindows 10端末ではどちらでも使用できる。もし従業員がデスクトップPCとモバイル端末を組み合わせて使っているのなら、1つで済むのに2つのバージョンを提供する理由はないかもしれない。
Microsoft Officeのデスクトップ版とモバイル版の違いを知っておけば、それを決めるときの助けになる。
機能
最近まで、ほとんどの従業員はMicrosoft OfficeをデスクトップPCかノートPCで使っていた。Microsoft Officeはモバイル端末でも使えるが、タブレット端末の「Surface」を除けば、ユーザーエクスペリエンスは十分とはいえなかった。
図Aは、「Windows Phone 8.1」に搭載されているMicrosoftの「Word Mobile」を示している。どちらかといえばメモ帳のようだ。画面下のボタンからは非常にベーシックなフォーマットツールや文書コメントにアクセスできるが、Word Mobileのこのバージョンはデスクトップバージョンに比べると、ほとんどMicrosoft Wordとは思えない。
MicrosoftがこのバージョンのWord Mobileを開発した当時、Office文書をスマートフォンで開いたり編集したりできる機能は付け足しであって、必須ではなかった。現在ではもちろん、ユーザーはPCだけでなくタブレットやスマートフォンを含むさまざまな端末を仕事に使う。Microsoftは優れたユーザーエクスペリエンスを提供する魅力的なバージョンのOffice Mobileを開発する必要に迫られた。
だがそれでも、デスクトップ版と変わらないモバイル版のMicrosoft Officeを開発するという選択肢はなかった。端末の性能や画面サイズの問題から、そうしたアプリは非現実的だった。Microsoftは機能性と実用性との間でバランスを取る必要があった。その結果できたのが、“Microsoft Officeライト”とでもいえるものだ。モバイル版のMicrosoft Officeはデスクトップ版に比べると機能は少ない。だがタッチに最適化され、モバイルユーザー特有のニーズに対応する設計になっている(図B)。
一貫性
ユーザーが多様な種類の端末で作業をしていることから、全端末にOffice 2016 Mobileを導入するのが最善と判断した組織もある。その方が、一部の端末のデスクトップ版Office 2016に比べて、そして別の端末のモバイル版に比べても、よりも一貫した使用感を提供できる。
コスト
Windows端末のOffice 2016 Mobileソフトウェアは無料だという理由でこちらを勧める意見もある。確かにOffice Mobileアプリそのものは無料だが、注意すべき点もある。デスクトップPC、ノートPCおよび大型タブレットにとって、Office 2016アプリはユーザーが「Office 365」にサブスクリプション登録していない限り、実質的には文書ビュワーでしかない。
Office 2016のデスクトップ版とモバイル版の間には明らかに大きな違いがある。デスクトップ版の方がモバイル版より幅広い機能を提供するが、システムリソースの消費は多く、タッチ画面での利用には最適化されていない。
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