王者「Surface Pro 4」に挑む新星「Huawei MateBook」、比較で分かった“価格以外の差”注目デバイスを徹底比較(1/5 ページ)

手頃な価格で高パフォーマンスの「HUAWEI MateBook」は、Windows 10タブレットの最高峰「Surface Pro 4」に勝ち目があったのだろうか。両機種を比較してみた。

2016年07月30日 07時00分 公開
[Jamison CushTechTarget]
「Surface Pro 4」と「HUAWEI MateBook」《クリックで拡大》

 TechTargetではHuaweiの「HUAWEI MateBook」を同クラスで最高のデバイスとたたえた。その薄型構造、軽快なパフォーマンス、手頃な価格を評価して、TechTargetの「Editors’ Choice Award」を贈った。

 一方、Microsoftの「Surface Pro 4」は「2014年に最高のWindowsデバイスと言われた『Surface Pro 3』の改良版」と評した。これまでLenovoの「ThinkPad X1」、Appleの「MacBook」2016年モデル、Samsung Electronicsの「Galaxy TabPro S」と比較してきたが、いずれにも引けを取ることはなかった。

 Surface Pro 3のリリースから1年以上にわたって市場で輝き続けている、Surface Proシリーズ最新機種のSurface Pro 4か、それともHuaweiが初めて手掛けたWindows 10デバイスの新星MateBookか。どちらが最高のWindows 10搭載の2-in-1デバイスになるのか、本稿で考察する。

構造とデザイン

Surface Pro 4のキックスタンドは最高のデザイン革新の1つ《クリックで拡大》

 しつこいようだが、ハードウェアの観点では、Surface Pro 4がWindows 10デバイス市場の最高峰だ。自由に調整できるキックスタンドが、Appleの初代「iPad」以降のタブレットの中で最大級の設計革新であることは今でも変わらないだろう。また、Surface Pro 4の卓越した合金構造を超えるデバイスは見当たらない。耐久性も備わっており、見た目も使い心地も優秀だ。Surface Pro 3についても同じことがいえる。だが、Surface Pro 4は新たにマグネット式の着脱部を本体の左側面に配置している。この部分にMicrosoftの「Surface ペン」をしっかり固定できる。

 一方、ファンを搭載していないMateBookは「Windows 10タブレットに匹敵する薄さ」で、その厚さは6.9ミリだ。この数字は、Appleの「iPhone 6s」より若干薄く、Surface Pro 4より1.5ミリ薄い。重量は約640グラムで、Intelの「Core M」を搭載したSurface Pro 4より約126グラム軽量だ。洗練されたアルミニウム構造は高品質な製品を連想させ、触った印象もがっしりしている。内部には無駄なスペースが一切ない。

超薄型のMateBook《クリックで拡大》

 MateBookはキックスタンドなどの設計的な装飾が施されていないスタンダードなタブレットである。だが初めてMateBookを手に取ったユーザーはその構造に感心するだろう。本格的なWindows 10デバイスとしては、信じられないほど薄くて軽い。

 MateBookはゴールドとグレーの2色展開。一方、Surface Pro 4はグレーのみの提供だ。

まとめ

 最高の設計が敗北することはない。Surface Pro 4のキックスタンドとペン用マグネット式着脱部の実用性は非常に高く、MateBookは太刀打ちできない。だが、それと引き換えに本体サイズと重量は若干増している。MateBookは、薄型軽量の基準を打ち破り、持ち運ぶのに理想的なデバイスに仕上がっている。


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