クラウド移行が加速し、Oracleのソフトウェアの新規ライセンス売り上げは前年比10%減少した。新戦場のクラウドでは、AWSを強く意識していることがうかがえる。
Oracleは、2016年度通期の売上高を前年比3%減の370億ドルと発表した。クラウドソフトウェアとオンプレミスソフトウェアを合わせた売上高は前年比2%減の29億ドル、SaaSとPaaSの売上高は前年比49%増の22億ドルだという。
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通期業績で、クラウドとSaaSは同社売上高の6%、IaaSはわずか2%だった。
同社売上高の大半を占めたのはオンプレミスソフトウェアだ。同社の発表によれば、オンプレミスソフトウェアの総売上高は前年比3%減の72億ドルだという。
OracleのCEOサフラ・キャッツ氏は、財務ブログサイト「Seeking Alpha」に掲載された収支報告の中で、この業績低下はクラウド事業の成長によるものだと説明している。
「クラウドへの移行が加速し、ソフトウェアの新規ライセンス売り上げが前年比10%減の28億ドルになった。ハードウェアサポートなど、ハードウェア事業の売上高は前年比7%減、ハードウェア製品の売上高は7億2500万ドル、ハードウェアサポートの売上高は5億5800万ドルとなった」と同氏は話している。
「SaaSとPaaSの急成長は今後数年間続くと予測している」とOracleの会長兼CTOのラリー・エリソン氏は付け加える。「成長が続けば、当社はSaaSとPaaSの売上高が10億ドルを突破する初のクラウドプロバイダーになる可能性がある」
SaaS、IaaS、PaaSを送り出した同社は、「Amazon Web Services」(AWS)や「Microsoft Azure」との直接競争に足を踏み入れたことになる。
営業利益について聞かれたOracleのマーク・ハード氏は、こう答えた。
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