企業は、「デスクトップ管理を他社に任せる」という考え方に引かれやすいが、手近なプロバイダーのDaaSに飛び付く前に、以下を自問してみよう。「このワークロードの配信をVDIやリモートデスクトップセッションホスト(RDSH)で試して失敗したか」「失敗した場合、それはなぜか」
「配信インフラを管理できなかった」ために失敗した場合は、DaaSでは成功する可能性がある。しかし、「VDIやRDSH環境において、データセンターでホストされるデスクトップが目的のユースケースでは理にかなっていない」ために失敗した場合は、DaaSでもうまくいかないだろう。DaaSに適したユースケースはあるが、ユースケースが合わない場合にDaaSを無理やり適用しようとしてはならない。
DaaSに移行するだけでも大規模なプロジェクトなので、Windowsの移行など、別のプロジェクトと合わせて一挙に進めるといったさらに大掛かりな計画を立てるべきではない。もしDaaS前の環境が、32ビット「Windows XP」の独自イメージ、ローカルにインストールされたアプリケーション、RDSHから公開された幾つかのアプリケーションで構成されていて、移行しようとしている環境が、DaaSプロバイダーのクラウドでホストされる64ビット「Windows 7」の非永続イメージと、アプリケーション管理プラットフォームだとすると、欲張りすぎかもしれない。
代わりに、エベレスト登山のようにDaaSに取り組もう。ふもとから頂上まで一直線に登ったりはできない。OSの移行に必要な装備を用意し、まずベースキャンプに到着して高度に順応する。そして準備万端に整えたら、登頂を開始しよう。
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