VDI製品はVMwareやCitrix、Microsoftの大手3社のほか、それ以外のベンダーも提供している。これらのVDI製品は導入運用のコストが比較的低いことがメリットだ。今回はこうしたVDI製品の中から「flexVDI」を取り上げる。
オンプレミスに「仮想デスクトップインフラ」(VDI)を導入する企業の間では、VMwareやCitrix Systems、Microsoftなどの大手ベンダーの製品が広く利用されている。市場では、それ以外のベンダーが多数のVDI製品を提供している。これらのVDI製品は、機能の豊富さでは大手ベンダーの製品に劣る可能性があるが、導入や運用のコストを抑えている傾向がある。
本連載は全3回にわたり、大手ベンダーのVDI製品の代替となり得る、以下のVDI製品を取り上げる。こうしたVDI製品を、本連載では「代替VDI製品」と呼ぶ。
このほかEricom Softwareの「Ericom Connect」やNComputingの「VERDE VDI」などのVDI製品もある。
flexVDIは、ハイパーバイザーの「KVM」(Kernel-based Virtual Machine)、ハードウェアエミュレーターの「QEMU」、画面転送プロトコルの「SPICE」(Simple Protocol for Independent Computing Environments)などのオープンソーステクノロジーを基盤に構築されたVDI製品だ。
仮想デスクトップのOSとして利用できるのは、「Linux」やMicrosoftの「Windows」「Windows Server」だ。「Windows XP」「Windows Server 2003」といったサポート切れのOSも含む。仮想デスクトップに接続するためのクライアントデバイス向けアプリケーションは、Windows、Linux、Appleの「macOS」「iOS」、Googleの「Android」の各OS向けに提供する。flexVDIのインストール先は、LinuxディストリビューションであるRed Hatの「Red Hat Enterprise Linux 7」またはCentOS Projectの「CentOS 7」から選択でき、オンプレミスまたはクラウドで運用する。
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