巨大ベンダーDell EMCに寄せられる期待と懸念、製品ラインアップはどうなる?Vmwareにも影響か(1/2 ページ)

Dellが600億ドル以上を投じたEMC買収により、Dell EMCという巨大なストレージベンダーが誕生した。新会社に関してはユーザーから期待と懸念が寄せられている。

2016年09月14日 15時00分 公開
[Dave RaffoTechTarget]
DellとEMCの統合によってユーザーは重複するラインアップの今後の扱いなどが気になっている。写真はEMCのミドルレンジストレージ製品「EMC Unity」シリーズ

 Dell Technologiesが600億ドル以上をかけたEMCの買収が完了し、世界最大のストレージベンダーとなる「Dell EMC」が正式に誕生した。この大型買収による合併取引が2016年9月7日(米国時間)に完了し、両社がその旨を発表した。2015年10月にDellがEMCの買収計画を明らかにして以来、11カ月にわたる移行期間が終了したことになる。

 9月7日に発表した詳細事項の大半は目新しいものではなかった。製品や技術の重複という問題は、今後も数カ月にわたって尾を引きそうだ。

 「Dell EMCは営業を開始した」と、EMCで情報インフラストレージグループ担当のCEOを務め、Dell EMCのインフラソリューショングループ担当のプレジデントに就任したデビッド・ゴールデン氏は語った。

 合併後はDell Technologiesが新しい親会社として、Dell(クライアントソリューショングループ)、Dell EMC(インフラソリューショングループ)、VMware、Pivotal、RSA、SecureWorks、Virtustreamを傘下に持つ体制で事業を進める。

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...