次世代のスポーツ会場では、チームの本拠地スタジアムのネットワークが戦略的リソースの役割を果たし、ファンの関わりを促して収益を押し上げる。
プロ野球チームのアトランタ・ブレーブスが2017年のシーズン開幕に当たってファンに披露する「SunTrust Park」は、単なる新しい球場ではない。スポーツ界最大級の拡張現実(AR)実験、スマートフォンゲーム「Pokemon GO」と映画『フィールド・オブ・ドリームス』との出会いだ。
ブレーブスにそんな芸当ができるのは、米国最大級のスタジアムと複合開発プロジェクトのおかげで、高速かつ最新鋭の無線LANが利用できるようになるからだ。11億ドルを掛けた60エーカー(約24万平方メートル)の不動産開発プロジェクトは、インターネットにつながる新スタジアムに加えて、小売店、飲食店、居住区画、オフィスタワー、ホテル、イベント会場「Live Nation」を網羅する。
「われわれはARを実施し、それがうまくいくことを示す。そうすれば誰もが同じことをやるだろう」とブレーブスのマーケティング担当副社長、アダム・ジマーマン氏は語る。「仮想現実(VR)は誰からも愛されるが、VRを4万〜5万人に拡張することはできない。私は拡張できるものを求めている。ARなら拡張が可能だ」(ジマーマン氏)
ブレーブスのファンにとって、こうした取り組みはどう見えるのか。ARはコンピュータで生成した画像を現実世界に重ね合わせる。その最もエキサイティングな応用例として、スタジアムを訪れた観客が球場にいる選手にスマートフォンを向けると、その選手の記録や写真、ビデオにアクセスできるようになる。Pokemon GOの「ポケモン」(Pokemon GOに登場するキャラクター)集めと同じように、会場内で仮想フィギュアを集めて回ることも可能になる。
ジマーマン氏はスポンサー契約の可能性をほのめかし、「これは収益を上げるための新しい媒体になる」と語る。SunTrust Parkには、Comcast Businessが100ギガビットイーサネット(GbE)のネットワークを2系統提供し、700基以上の無線LANアクセスポイントを設置する。
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