壊れた後では手遅れ
iPadが壊れる悲劇の前に知っておきたい、修理代、保険、保護ケース
タブレットのディスプレイが割れることを想定している人はいない。だが、これは起こり得ることだ。壊れた「iPad」を「App Store」に持ち込むことを計画するだけでは備えは不十分だ。もっと良い選択肢がある。
タブレット端末が壊れることを考えないようにするのは、人間の本性だ。誰もが、そのような事態は自分には起こらないと考えている。だが周囲の人に聞いてみると、半数近くが過去5年以内に少なくとも1回はタブレットが壊れたことがあると答えている。中には2回以上壊れたという人もいた。
万が一に備える保護ケース
iPadをケースで保護するよう、くどくどいうつもりはない。いくら忠告されても、ハードケースを使うことに納得していないのなら、その考えを変えるために言うことは何もない。
それに、ケースに入れていてもタブレットが壊れることはある。タブレットは、ディスプレイ面を下にして落下することが多い。そのため、露出した画面が硬い地面に接触することになる。また、誰かがケースの上に座ってしまい、ケースもその中のタブレットも湾曲する恐れがある。
そうは言っても、ほぼ全ての衝撃に耐えるケースもある。Otter Productsの「ディフェンダーシリーズケース」がその最たる例だ。ただ、厚さと重さが2倍以上になり、薄いiPadがタンクのようになってしまう。落下時の保護のためには大きすぎる代償だ。
そのため、他の備えも重要になる。
覚悟を決める
実際にiPadが壊れてから本稿を読もうとお考えなら、この部分だけでも一読することをお勧めする。タブレットの修理費用は非常に高額になる。ディスプレイはiPad本体の約半分を占める。そのため、ディスプレイの交換には、本体交換の半額以上のコストがかかる。
2017年春に発売された第2世代の「12.9型iPad Pro」を例に取ってみよう。ベースモデルは8万6800円(税別、以下同じ)で、Appleは損傷したディスプレイの交換料金を6万6800円としている。これは、本体価格(日本円、以下同様)の約77%に及ぶ。また、新しい「10.5型iPad Pro」のディスプレイ修理費用は、本体価格の71%に相当する。
| --- | --- |
|---|---|
| 12.9型iPad Pro(2015)、12.9型iPad Pro(2017) | 6万6800円 |
| 10.5型iPad Pro | 4万9800円 |
| 9.7型iPad Pro | 4万1800円 |
| iPad(第3世代)、iPad(第4世代)、iPad mini 3、iPad mini 4、iPad Air 2 | 3万4400円 |
| iPad、iPad 2、iPad Air、iPad(第5世代):2万8800円・iPad mini、iPad mini 2 | 2万2800円 |
Appleの保険に入る
どのiPadにもAppleの1年限定の保証が付いている。だが、事故による損傷は保証の対象外になっている。車に例えて考えてみよう。トヨタ自動車(トヨタ)が販売する「カルミ」のトランスミッションが故障したら、トヨタは無償で修理するだろう。だが、運転中に木に激突した場合は、修理費用を自己負担しなければならない。自動車保険に加入するのはこのような場合のためだ。同様にタブレットの保険にも加入すべきだ。iPadが木に激突したら、財布にも打撃が及ぶ。
新しいiPadの購入時に「AppleCare+」を購入することもできる。スクリーンが破損した場合、破損理由を問わず2回まで修理費用に保険が適用される。加入していれば4400円の出費にはなるが、iPad本体価格の2分の1以上の費用を自己負担しないで済む。
だが、他の保険と同様、AppleCare+自体は無料ではない。9400円の負担が必要になる。この負担は、ほとんどの人が購入を控える理由となっている。さらに、3万7800円の「iPad」(2017年モデル)を購入する場合、AppleCare+に入った方が得かどうかは疑問だ。だが、10.5型iPad Proの場合は、修理に4万9800円という大金を支払う恐れがあることを慎重に検討すべきだ。
AppleCare+の注意点は、iPadを購入後(日本では)30日以内に加入しなければならないことだ。ごまかしは利かない。iPadの購入と同時にこの保険に加入する場合以外は、審査のためにiPadをApple Storeに持ち込む必要がある。
重要な注意点が1つある。保険が適用されるのは2年間だ。それ以降は、修理費用は自己負担に戻る。
他社の保険に加入する
iPadの保険を提供しているのはAppleだけではない。破損の原因を問わずiPadの修理費用を負担する企業が数多くある。そうした企業は、Apple製品だけでなく、MicrosoftやSamsung Electronicsの製品に対する保険も提供している。
とはいえ、AppleCare+との共通点も多い。例えば、タブレットを購入後、通常はわずか30日以内保険に加入しなければならない。そして、保証期間は2~3年だ。
驚くべきことに、大抵の場合はAppleの保険が一番手ごろである。SquareTradeを例に取ってみよう。10.5型iPad Proの2年間の保険料は124ドルで、自己負担金は75ドルだ。12.9型iPad Proの場合は、159ドルで、自己負担金は75ドルになる。SecurrantyとWorth Ave. Groupの保険はどちらも、AppleCare+よりも料金が高い。
真剣に考える
ここまで読んでも恐らく、iPadを非常に慎重に扱えば、保険は必要ないと思われているだろう。だが、何か起きるか分からない。お子さんが同じように慎重にiPadを扱うだろうか。絶対に机の端からiPadが滑り落ちることはないといえるだろうか。iPadをソファに置き忘れて誰かがその上に座るかもしれない。iPadを車の屋根に置き忘れたまま発車してしまう可能性もある。
そのため、AppleCare+に9400円を支払う価値があるかどうか、真剣に考えることをお勧めする。最も高価な14万800円の12.9型iPad Proを持ち歩いているのなら、特に慎重になるべきだ。そして、iPadが壊れる前に何らかの対策を取ることだ。壊れた後では手遅れだ。
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