電子機器が壊れたり、破損したりといった事態は、ある日突然起こる。本稿ではノートPCの損傷を防ぐ上で把握しておくべきポイントを紹介する。
熱くなったストーブなどの危険を回避する方法は誰もが知るところだろう。だが、新しく購入したノートPCの損傷を回避する方法については、どうだろうか。本稿では、ノートPCの損傷を防ぐ上で把握しておくべきポイントを紹介する。
ノートPCを片手で持ち上げることは、もう一方の手がふさがっているときに取りがちな行動だろう。だが、この行為はノートPCにとって良くないものだ。ノートPCを片手で持ち上げると、本体の小さな領域に大きな圧力がかかることになる。ほとんどのノートPCは、このような圧力がかかることを想定して作られていない。このような圧力が累積すると、ノートPCの本体に亀裂が生じて、ノートPCのパーツを保護する能力が損われる。それから、大半のノートPCの本体がプラスチック製であることを考えると、本体が湾曲する可能性もある。本体が湾曲すると、本体に内蔵されている回路基盤も湾曲することになる。なお、回路基盤の損傷は、ノートPCが故障する主な原因となっている。
ノートPCを持ち上げるときには、カバーは閉じておくのが安全だ。両手を使って、両側を支えるようにして持つのがいいだろう。過度に強く握る必要はない。
これもやってはいけないことだ。ノートPCのカバーは、繊細な電子機器であるディスプレイパネルを保護することを目的としている。設計がしっかりしているノートPCはカバーが強化され、カバーに掛かった圧力がディスプレイパネルに伝わるのを軽減している。丈夫なカバーであれば、水平方向の過度の湾曲も防ぐことができる。つまり、カバーを押して、カバーが役割を果たすのを妨害しないようにすることが賢明だ。
下記の写真にあるようにカバーをわざわざ押すことはないだろう。だが、次の行為によって無意識のうちにノートPCの損傷を引き起こす可能性があることに留意されたい。
ノートPCはパッド付きの袋に入れて持ち運ぶのが望ましい。保護するものがない状態で手に持って持ち運んだり、そのままカバンに入れたり、自動車の座席の上に置いたりすれば、いつ事故が起きてもおかしくない。ノートPCの構造が損傷するだけでなく、表面に傷が付いたり、過度の劣化を引き起こしたりするというリスクを冒していることになる。構造の損傷に関するリスクについては、最初の2つのセクションを参照されたい。
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