音声制御による物流の自動化が可能に
「Alexa、荷物は今どこ?」 音声制御技術が変える物流業界の未来
物流業界において担当者は多くのシステムを使う必要があるが、その複雑性を音声制御技術が解消すると期待されている。
物流業界は適切な技術を利用した物流のさらなる自動化や改善に取り組み続けている。また、物流現場や労働力管理の問題を解決するための最適なシステムを構築しようと努めている。
その有力な技術として物流業界は、物流の工程を音声制御によって自動化するという最適な技術に行き着いた。これは、機械と会話することであり、機械同士に会話させることでもある。この技術への適応とこの技術の導入によって、サービスや製品の進化が加速する。
管理者はこれまで、ダッシュボードツールにログインして輸送中の配送品や車両、または配送員の位置や配送状態を確認する必要があった。今後は、音声認識によって、自分のパーソナルアシスタントが情報を取得するよう指示できるようになるだろう。「Alexa、国道27号線のトラックを見つけて!」と話すだけだ。
操作手順はもう少し複雑だが、最終的には上記のようになる。自社システムから全ての関連ある実用的な情報に直接アクセスし、その情報をユーザーに伝えることができる。「トラックがGreenville Roadの交差点を横切り目的地に向かって進んでいます」
リソースや小包の手配をしたり、そのスケジュールを立てたりする場合にパーソナルアシスタントに話し掛けるだけで済む世界を想像してみてほしい。車で移動しながら配送を計画できるのだ。質問するだけで全ての車両の正確な位置を追跡できる。プロセスの自動化は転機を迎えた。音声制御による自動化で効率を一段と上げられる。どのようなことが行われるのかを見てみよう。
企業システムとのコミュニケーション
物流の工程に関して技術が解決できる主要な問題は、リソースの見える化や管理、透明性の実現だ。
物流の管理には、輸送サービスやサードパーティーのロジスティクスパートナー、運送業者の他、倉庫管理システム、輸送管理システム、労働力管理システム、追跡および報告サービス、管理情報システム、企業リソース計画システムなどが関わりあっている。情報はさまざまなシステムを経由し、多様な利害関係者に伝わる。その中で、音声制御による自動化には2つの効果があると考えられる。
1.情報転送に要する時間の削減
情報転送に関する時間の削減が1つ目の要素だ。この削減は、情報を入力し、分析する場合の手動操作の時間と、システムから別のシステムや利害関係者へ情報が移送される時間が対象となる。
2.情報転送の品質や一貫性の確保
情報が複数回にわたって伝達する場合、情報の言い回しや構造、一貫性が影響を受けることが多い。
時間削減と品質は互いに関連している。しかし、音声制御による自動化を用いると、その影響を最小化できる。管理者は、報告や分析だけでなく、パーソナルアシスタントに話し掛けるだけで配送品や作業を割り当てることができる。複数のシステムが連結・統合されていれば、パーソナルアシスタントは他のシステムとさらにスムーズかつ高速に会話でき、複数工程の進捗(しんちょく)や状態、報告の全体像が分かりやすくなるだろう。情報が仲介者を介さずにシステム間を直接移動すれば、コミュニケーションにおける信頼性が大きく向上する。
新興市場で導入が進む
技術を使った物流の最適化は、成熟した市場と比べて、アジアの新興市場でより急速に進んでいる。新興市場における技術インフラや道路インフラは障害に直面する可能性があり、物流や配送の効率化を維持しつつ障害を克服する必要があるからだ。これらの障害への最適な対処法は、事業の見える化だ。クライアントは、輸送中のどの車両が遅れているか、または、サービスレベル契約(SLA)を満たしていないのかを知る必要がある。ハブ拠点にいる管理者は、積み降ろしや荷揚げ担当者の割り振りのために、各車両がハブに入ってくる到着予定時間を知っておく必要がある。全ての事業レベルで見える化が実現できれば、商品の移動はより高速かつ効率的になる。音声制御による自動化を行えば、この工程をより高速化できるだろう。
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