テラバイトはどれだけのデータ量かビッグデータ時代の基礎知識

1TBのストレージは、今では当たり前に使われるようになった。通常は1兆バイトをはるかに上回るデータ量を表すこの単位について復習し、基本的な知識を整理しておこう。

2018年07月08日 05時37分 公開

関連キーワード

ビッグデータ | SSD | ストレージ


 データの量やストレージの記憶容量の単位として広く使われるようになった「テラバイト(TB)」。この単位を正確に理解するために、「テラバイトとはどのような量か」「各種ストレージメディアに換算するとどうなるか」「テラバイトの次の単位は何か」「さらに大きな単位は何か」「テラバイト当たりのストレージコストはいくらか」を見ていく。

 1TBは1024GBに等しい。1GBは1024MB、1MBは1024KB、1KBは1024バイトだ。記憶容量の単位(キロバイト、メガバイト《MB》、ギガバイト《GB》、テラバイト、ペタバイト、エクサバイトなど)は全て、バイトの倍数となっている。

「バイト」とは何か

 バイトは一連のビットであり、ほとんどのコンピュータシステムでは通常、1バイトは8ビットだ。ビット(bit)はバイナリディジット(binary digit:2進数字)の略語であり、0または1の2進値を持つ。コンピュータシステムにおけるデータの最小単位だ。メモリやストレージデバイスは通常、1つのキャパシターに1または0に応じた所定量の電荷を蓄えることで、ビットの値を記憶する。バイトが一連のビットを保持するので、ビットはアプリケーションやOSのために大きな単位で使用できる。

 フレッド・ブルックス氏(注1)は、ワーナー・ブッフホルツ氏がバイトという言葉を考案したと報告している。ブルックス氏によると、ブッフホルツ氏は1956年に、スーパーコンピュータ「IBM 7030 STRETCH」の設計に携わっていたときに、「バイト(byte)」を考え出したという。7030 STRETCHは、IBMとして初めてトランジスタを使って構築したスーパーコンピュータだ。

※注1:ソフトウェア工学の古典的な名著『The Mythical Man-Month: Essays on Software Engineering(人月の神話)』の著者。IBMのコンピュータ事業の草創期におけるハードウェアアーキテクトで、IBMのメインフレーム「System/360」のOS開発でプロジェクトマネジャーを務めた。

テラバイトはどれだけのデータ量か

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

製品資料 株式会社ネットワールド

すぐ役立つ&初めてでも安心 「NetAppの教科書」決定版

データ環境の急変は、企業のストレージ課題を複雑化させている。性能や拡張性、データ保護、分散環境の一元管理、コスト最適化など、自社の課題に合わせた製品・サービスをどう見つければよいのか。それに役立つ製品ガイドを紹介したい。

技術文書・技術解説 エフサステクノロジーズ株式会社

フラッシュアレイ選びのヒント:最小限のダウンタイムでデータ移行できる製品は

フラッシュアレイ導入を検討する際、既存のリモートストレージデバイスからのデータインポートは気になる点の1つだ。そこで本資料では、最小限のダウンタイムでデータ移行できるフラッシュアレイ/ハイブリッドアレイ製品を紹介する。

製品資料 エフサステクノロジーズ株式会社

初級解説:中小規模向け「フルSSD」&「ハイブリッドストレージ」の実力

近年、企業に蓄積されるデータが爆発的に増加しており、新たなストレージシステムへのニーズが高まっている。そこで、中小規模のニーズをカバーする、フルSSDおよびSSD/HDDハイブリッドのシンプルなブロックストレージを紹介する。

製品資料 エフサステクノロジーズ株式会社

解説:SAN専用オールフラッシュアレイ、99.9999%の高可用性を支える技術とは?

近年のSANストレージには、データの保護と可用性を確保することが求められている。そこで登場したのが、SAN専用のオールフラッシュアレイだ。本資料では、99.9999%を超える高可用性を実現する同ストレージの実力を紹介する。

製品資料 エフサステクノロジーズ株式会社

ストレージ専用OSでどれだけ変わる? データの高速処理や保護に見逃せない違い

ビジネスの成否を左右する要素として、データの重要性がかつてないほど高まっている。これに伴い、データ基盤としてのストレージの役割も一層注目されている。本資料では、多様かつ高度なニーズに応え得るストレージ製品の特徴を紹介する。

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...