便利だが使い所に注意
本当は怖いテザリング リスクと対策は
従業員が気軽にモバイルデバイスのテザリングを利用しているとしたら、それを黙認してはならない。そこにはセキュリティのリスクがある。
従業員がテザリング、つまり持ち運び可能な無線アクセスポイントを利用したいと考えた場合、十分なセキュリティ強化策が必要だ。
テザリングとは、モバイルネットワークに接続しているデバイスを介して、別のWi-Fi接続可能デバイスをインターネットに接続することだ。例えばノートPCやタブレットを、モバイルネットワークに接続済みのスマートフォンと接続することで、インターネットへアクセスできるようにする。機器同士の接続にはBluetoothなどが利用できる。ネットワークへの接続が必要になった際、やむを得ずこうしたテザリングを使うことがある。
テザリングはデータの転送速度が遅く、データ使用量やバッテリー消費量が増加するため、最近はあまり利用されなくなった。それでも外出先などでテザリングを使いたくなる場合がある。しかしテザリングは回線の盗用や不正アクセス、ハッキングの被害につながる危険性があるため、注意が必要だ。
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テザリングのリスクと対策
モバイルネットワークを介して送受信される情報を制御できないため、テザリングにはさまざまな危険がある。例えばハッカーがパケットスニファ(盗聴)を使って無線通信を傍受し、法人ログインの資格情報を入手してしまう恐れがある。
ハッカーがテザリングを悪用してフィッシングをしたり、公衆無線LANホットスポットと混同するような名前でホットスポットを作成したりする危険がある。モバイル通信の料金を支払っているような会社に対しては、動画ストリーミングなど多くの通信量を消費する行為を勝手に実行し、多額の料金を支払わせるというケースも考えられる。
中・大規模の企業でこうした問題を回避する対策の一つは、各従業員にWi-Fiネットワークを提供することだ。社外ユーザーや契約社員には、責任者である従業員から伝えられたアカウントを使って会社のWi-Fiネットワークにアクセスできるようにする。その場合、もちろん該当する従業員の承認が必要とする。この方法は、正当なネットワーク経由の正当なユーザーにのみ会社のデータへのアクセスを許可する上で、有効な手段となる。
会社支給のデバイスや業務用途のデバイスを、テザリングに使うことを全面的に禁止するという対策も考えられる。企業の規模に関係なく、テザリングの利用、およびリモートネットワークを経由させた会社のVPNやメールサービスへの接続について、利用ポリシーを定めることは基本的な対策として重要だ。
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