医療業界で進むIoTの活用。その目的は医療支援だけでなく、収益につながる共通のプラットフォーム構築だ。
医療の現場では、複雑だが重要な2つの施策が試されている。IoT(モノのインターネット)を使って、病床にいる患者のリアルタイムモニタリングのために使用する試みと医者やスタッフ向けの臨床判断サポートを提供する試みだ。
アメリカでは医者の「医療ミス、誤診」が死亡原因の第三位となっており、IoTやクラウド、データの活用による誤診防止が期待されている。しかし、その道のりは長く険しい。
IoTの連携サービスを提供するRTIで医療市場開発ディレクターを務めるデイビッド・ニーウォルニー氏は「IoTの医療利用における最も大きな課題は、これらのシステムの複雑さにある」と言う。RTIはIoTの標準化を目指す団体「インダストリアルインターネットコンソーシアム」(IIC)の実証実験(コネクテッドケアテストベッド)に参加している。
「確かにIoTは複雑だが、複数ベンダーの製品同士がリアルタイムで通信し、安全を確保している。これ以上、複雑にはならないだろう」(ニーウォルニー氏)
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遠隔医療体制を構築する際は、患者や通常業務への影響を押さえながら進める必要がある。パンデミック下で一斉に遠隔医療体制を構築した2つの医療機関の例を紹介する。
オーストラリアでは処方箋の完全電子化が一般化しているが、制度確立までの道のりは平たんではなかった。完全電子化を阻んだ課題とその解決策とは。
コロナ禍を契機に、湾岸諸国では「デジタルヘルスケア」への移行が加速している。湾岸諸国におけるデジタルヘルスケア産業の重点投資分野とは。デジタルヘルスケア推進の”壁”とその対処法についても紹介する。
医療機関は膨大なデータを扱い、そのデータに基づいて重要な決定を下す場合がある。一方、データの質は低くなりがちだ。それはなぜか。データの品質を改善させるために必要な方策と併せて紹介する。
英国の国民保健サービスでイングランド地域を管轄するNHS Englandが、医療サービス向けの新データ基盤を構築している。この計画に英国市民団体が“待った”をかけたという。なぜなのか。
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