無料で宇宙データを使える「Tellus OS」 衛星データの分析を簡単に高解像度の衛星画像データが利用可能

さくらインターネットは宇宙データ分析サービス「Tellus OS」を公開した。いままで活用のハードルが高かった日本政府の衛星データを、無料で簡単に利用できるようにする。

2019年03月04日 05時00分 公開
[上田 奈々絵TechTargetジャパン]

関連キーワード

SaaS | データ分析 | オープンデータ


photo

 さくらインターネットは2019年2月21日、衛星データ分析SaaS(Software as a Service)の「Tellus Operation System」(Tellus OS)を提供開始した。Tellus OSの大きな特徴は、日本政府の衛星データを誰でも無料で利用できるようにしたことだ。これまでは、民間事業で政府衛星データを使おうと思っても、データの所在が分かりづらかったり、専門性を持った人材や高価な設備を必要としたりするという課題があった。

 Tellus OSでは、日本の気象・地球観測衛星「ASNARO-1」が光学センサーで撮影した地表画像データの一部を利用してデータ分析ができる。提供時点ではその他、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の衛星が取得した降雨量/地表温度の一部データ、国土地理院がインターネットで公開する地図「地理院地図」のデータなどを利用可能だ。

Pythonを使った分析が可能なクラウド開発基盤を提供

ITmedia マーケティング新着記事

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...

news099.png

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...