モバイル端末のバックアップは悩ましい 管理手法別に紹介iCloudはダメ?

モバイルデバイス管理(MDM)の対象としているモバイル端末のバックアップを許可していいかどうかは、状況ごとに異なる。COBO、COPE、BYODのシナリオ別にIT担当者が検討すべき事項を解説する。

2019年03月03日 05時00分 公開
[Jason BaytonTechTarget]
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 モバイルデバイス管理(MDM)に登録している端末のバックアップを許可してもいいかどうか、判断に迷うときがある。画一的に厳しいルールを課すのは簡単だが、実際には端末の使い方やエンドユーザーの観点などさまざまな要因によって状況は異なる。本稿では、モバイル端末のバックアップに関する社内ポリシーを決める際の一般的なガイドラインを紹介する。

会社支給の業務専用端末(COBO)の場合

 会社支給の業務専用端末(COBO)や、特定のアプリケーションに機能を限定した専用端末あるいはキオスク端末の場合、バックアップは全面的に禁止すべきだ。COBOで管理する端末に会社のデータを永続的に保存しておく理由はないし、エンドユーザーが個人用アカウントや私物端末にバックアップするのにふさわしいデータもない。

 IT部門は、COBOでのGoogleやAppleの個人用アカウントの使用と、クラウドへのバックアップを禁止すべきだ。Android端末からのUSB転送や、iOS端末と無認可ホストのペアリングも禁止しなければならない。これはエンドユーザーが、USBケーブルで会社のデータを私物端末に転送するのを防ぐために必要な標準的推奨措置だ。

会社支給端末の私的利用を許可する(COPE)場合

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