患者の気持ちをリアルタイム検知 「顔認証技術」の医療利用シーン4選用途はセキュリティ対策だけではない

医療機関で顔認識技術を利用すれば、患者の感情を分析したり、入院患者の居場所の特定を容易にしたりできる可能性がある。デバイスや施設のセキュリティ対策だけではない、顔認識技術の利用方法について考える。

2019年04月26日 05時00分 公開
[Reda ChouffaniTechTarget]

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 顔認識技術といえば、セキュリティ対策や犯罪対策に使われるイメージが強いだろう。これらの用途で顔認識技術を利用する場合、取得した顔画像のデータを照合して要注意人物を特定するといった使い方が考えられる。英国や中国など、監視カメラを使った顔認識システムの犯罪捜査への活用を模索している国もある。

 ここ数年、医療業界では顔認識の利用が増加している。その一因は、人工知能(AI)技術の進化によって顔認識の用途が増えたことにある。市場にはAIエンジンを搭載した顔認識製品が登場している。そのため医療機関では、セキュリティ以外のさまざまな用途で顔認識の利用を検討できるようになった。ここからは、医療業界で顔認識技術が役に立つ4つの場面を紹介する。

1.ワークステーションやノートPCの生体認証

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