電子カルテの3原則を、「機密性」「完全性」「見読性」「検索性」の4原則に変えようJ-SUMMITS 連載コラム「電気羊はユーザーメードがお好き!?」(1/2 ページ)

医療情報の電子保存の3原則としては「見読性」「真正性」「保存性」が長らく意識されてきた。だが情報セキュリティやe-文書法の要件と比べると重要な視点が欠けているのではないか、と筆者は説く。

2016年06月15日 09時00分 公開
[山野辺裕二日本ユーザーメード医療IT研究会]

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photo 『電子カルテは電子羊に食べられる夢を見るか』(加藤 五十六 著;サイエンティスト社)《クリックで拡大》

 医療現場における電子カルテの導入や利用に関するエッセイ集『電子カルテは電気羊に食べられる夢を見るか』(加藤 五十六 著)を題材に、「日本ユーザーメード医療IT研究会」(J-SUMMITS)のメンバーが、現場が抱える課題の解決策をリレー形式で提案する本連載。

 今回は、電子カルテのサブシステムにおけるデータの記録・参照方式というテーマを取り上げる。ITシステムの硬直化を防ぐためにも、データの記録・参照方式については、厚生労働省通知における「見読性」「真正性」「保存性」の3原則ではなく、e-文書法では電子保存の基本要件における「機密性」「完全性」「見読性」「検索性」の4要件で考えよう、と恵寿総合病院の山野辺 裕二氏は説く。【編集部】

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