ユーザーメイドで何が悪い!? 「インシデントレポート」からの教訓J-SUMMITS 連載コラム「電気羊はユーザーメードがお好き!?」

ささいな手違いが重大事故にもつながりかねない医療の現場。そのリスク排除の一助となるべきITシステムだが、実際にはIT化が起因となるリスクを抱えてしまうこともある。

2014年03月13日 08時00分 公開
[佛坂俊輔,日本ユーザーメード医療IT研究会]

医療安全のためのインシデントレポート

 医療現場における電子カルテの導入や利用に関するエッセイ集『電子カルテは電気羊に食べられる夢を見るか』(加藤 五十六 著)を題材に、「日本ユーザーメード医療IT研究会」(J-SUMMITS)のメンバーが、現場が抱える課題の解決策をリレー形式で提案する本連載。今回は「誤りは人の常」「インシデントレポート」の2章を取り上げる。

 医療安全の医療現場に内在するリスクを把握するための情報ツールとして、多くの医療機関が「インシデントレポート」を導入している。加藤氏は、上記2章の中で医療安全へのシステムアプローチやインシデントレポートの重要性を述べている。本稿では、佐賀県医療センター好生館 整形外科医長・医療情報室長である佛坂(ほとけざか)俊輔氏が、自身の経験を踏まえながら、医療安全を確保できる医療情報システムのあるべき姿を提案する(編集部)。

筋違いな警告メッセージを表示する電子カルテ

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